氷鷹「8話だ……そんなもの持っているわけないだろう？」 ページ9
俺はAの家の事をよく知ってる
Aと俺は幼馴染とはちょっと違うけど小学校前半と中学校からの付き合いだからだ
小学校後半………小3の二学期にAは親が再婚したため少しだけ離れた場所に引っ越し転校していった
そしてまた同じ中学校で再開した
Aは小学校の頃からずっと俺の後ろから離れず、まるで小鴨の用についてきていた
それに俺のすることは何でも真似しようとしていたり
俺はそれが嬉しくて、Aを可愛がっていた
けど
突然、暗くなりあまり喋らなくなった
原因はAの大好きなお父さん
……夕さんが火事で一人だけ亡くなってしまったからだろう
Aのお母さん
Aの両親は実は恋愛結婚ではなく、愛実さんの方がお金目当てで夕さんに強引に言い寄ったらしい
愛実さんにとっては夕さんもAも自分とっては只の道具に過ぎなかった
夕さんが亡くなれば勿論莫大な遺産は愛実さんの手にわたる
そして愛実さんはさらに酒に溺れ、挙げ句の果てに男をとっかえひっかえし始めた
その時の愛実さんにとってAは子連れというとレッテルが貼られるためとても邪魔だった
それにAは夕さんと生き写しかの様にソックリでその事も含めて前々から嫌っていた
だからAに手を出した、今までは夕さんがいたからそこまでは出来なかったが
その夕さんはもういない
愛実さんのAへの暴力は日に日に増していった
俺はその事に気づいてAと一緒に先生に言った
………けど、先生は信じてくれなかった
それから暫くして、愛実さんは再婚した
これでAへの暴力がなくなると思っていたのに
今度はその再婚相手迄参加し始めた
俺は警察に言おうとしたんだ
だけど
貴女「に〜ちゃん………
ひっこし、することになっちゃった………
ばいばい………げんきでね」
Aは再婚相手の実家に引っ越してしまった
そっから時が流れに流れない俺は中学生になり漸くAと再会した
久しぶりにあったAは前よりかは元気になっていた
それもあの『幼馴染』のおかげだった
だけどやっぱりまだ、喋る回数は少なくなっていた
貴女「9話だよ、ラムネのビー玉ならあるよ？」→←明星「7話だよ〜…☆ねぇねぇ！キラキラしてるもの何処？」
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作者名：元薺(サイ)だった者 | 作成日時：2019年1月2日 2時
