【あんスタ】元々あるレールを壊しながら生きていたいなこの人生！ (ページ14)

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朔間「13話じゃ……なんじゃ？騒がしくて寝れんでわないか」ページ14

貴女「うー…あー………やっちゃった系かな？」

椚「はい、これで何回目だと思っているんですか」

貴女「えっと……42回目？」

椚「去年のも併せて51回目です」

どれだけ保健室が好きなんですか

去年何かは

影片さんが涙目、仁兎さんが顔面蒼白、斎宮さんが滑舌崩壊

という状況が毎回あったので収拾つきにくかったのですよ？

仁兎さん何てAが倒れた日はずっと何かに躓くかAの側からずっと離れませんからね？

貴女「後で弓弦君に謝らなきゃだ………」

椚「お馬鹿が！先に自分の体を休ませるのが先決です」

全く！何時も何時も自身よりも他人を優先するんですから

椚「はぁ………喉が乾いたでしょう？お水を持ってきますから大人しく」

ｷｭｯ

貴女「………」

お水を注ぎに行こうと椅子から立ち上がると服の裾が引っ張られた

引っ張ったのはAしかいない

引っ張った本人は先程とは違い昔のような無表情だった

貴女「………ごめんなさい、章臣兄さん」

椚「……A」

貴女「………お願いだから、僕を嫌わないで

見捨てないで」

そう言いながらAは無表情のまま静かに涙を流した

それを見た私は服を掴んでいる手を服から離しまた握る

Aの手は体温が低いため常に冷たい

そして女性であるためか手の大きさは小さい

今のAは無表情で、横になっているため綺麗な父親譲りの髪が流れて見える

これではまるで横たわる陶器の人形のようだ

そして昔のAを見ているような感覚だった

Aの手を握ったまま今度は目線が会うようにしゃがむ

椚「大丈夫です、知っているでしょう？

私や佐賀美先生、この学園にいるアイドル科の生徒達は絶対に貴女を見捨てたりしないと

私は何があっても絶対にAから離れませんよ」

これは私自身の意思

他にも夕先輩から頼まれているからというのもありますが

矢張り一番でかいのは自身の意思です

そう言うとAは目は揺らがせた後笑った

貴女「うん………知ってる！」

私はその返事を聞いてAの頭を撫でて立ちあがりお水を注ぎに行く

元のAに戻ってくれて何よりです