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「いらなかったら捨てろ…って」
瓶を軽く振ると中に入っているライム・スライスがふわふわと上下に揺れる
瓶を開けて匂いを嗅いでみるが、ライム特有の柑橘類の香りがしただけだった。
(そういえば、帰り際になんか言ってたような……)
『あなたの悩みが、解決しますように。』
(だったっけ……悩み、つったら、今は)
脳裏にシーザーが浮かんでくる。
その時、仲直りしなければと無性にそう思い、景気付けに、とあの女からもらったカクテル(風)を飲んだ
ライムの爽やかな香りとジンジャエールの炭酸の後味はすっきりとしていて飲みやすく、とても美味しかった。
「うめえ…」
カクテルも飲んだ、あとは謝るだけだ。と俺は教室を飛び出した。
さっきシーザーと別れた場所に行くと、向こうからシーザーが走ってくるのが見え、俺は思わず叫んだ
「シーザー！！」
「ジョジョ！」
「「さっきは悪かった！」」
「「え？」」
綺麗に、そりゃあもう綺麗にハモった
その時、シーザーが吹き出した
それにつられるように俺も笑うと、苛立ちは何処へやら…喧嘩のことなんてさっぱり忘れて2人で笑った
シーザーによると突然言いすぎたから謝らなくてはいけない。と思ったらしく、俺を探していたらしい。
「すごい偶然もあるもんだな。俺とジョジョが同じタイミングで謝ろうって気になるなんて…これも、あのシニョリーナからもらったカクテルのおかげかな」
と言った、シーザーの手には俺があの女からもらったものと同じあの濃い紫色の瓶が握られていた
「シーザー、それ」
「これか？これはさっきここにくる前にシニョリーナが落し物をしていてな拾うのを手伝ったら、『借りたら返すのが誠意ですから』って言ってくれたんだ」
確実にあの子だ。
そういえば、名前を聞き忘れたな…今度会った時に一応礼を言っておかなければ。
「へぇ…それ、俺ももらったぜ、ほら」
「ほんとだな、瓶まで一緒だ」
偶然だなとシーザーが笑う
まだ少し気になることはあったが、今はいいか、と俺は瓶をポケットに入れた
あたりには瓶の中に入っているライム・スライスの爽やかな香りが漂っていた。
◇◆◇
モスコー・ミュール
【カクテル言葉】
『けんかをしたらその日のうちに仲直りする』
9/23
誤字が酷かったので書き直しました
読みにくくてすみません(＞人＜;)
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人力車(プロフ) - 狂犬さん» コメントありがとうございます！そう言っていただければ嬉しい限りです！ (2019年11月12日 12時) (
レス) id: c2c8156d2a (このIDを非表示/違反報告)
狂犬(プロフ) - 面白いスタンドですね！とても勉強になります！（オリジナルスタンドを作る為の） (2019年11月9日 20時) (レス) id: 5579949a16 (このIDを非表示/違反報告)
手押車(プロフ) - とても面白いです！これからも更新待ってます！ (2019年10月29日 7時) (レス) id: 9f1d144e77 (このIDを非表示/違反報告)
人力車(プロフ) - コメントありがとうございます！期待に添えるように頑張ります！ (2019年9月23日 13時) (レス) id: 60356de8e5 (このIDを非表示/違反報告)
くとぅるふふっざけんな！(プロフ) - 最初の話読んでみて凄く面白かったのでお気に入り登録して続きを期待して待ってます(о´∀`о) (2019年9月23日 6時) (レス) id: b6db3cbd6d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：人力車 | 作成日時：2019年9月22日 2時
