死体Qとモヒート ページ11
今回は混部ではなく主人公が4部終了後〜5部開始あたりで生きている設定での話になっています！
ジョジョのスピンオフネタが含まれています！
◇◆◇
あぁ、しくじった。
私は食い千切られた腕をかばいながら小さく舌打った。
別に痛覚なんてものはないが、いささか片腕がないのは辛い。ナイフもろくに使いこなせないのは今後の仕事にも影響がある。
(クソったれが……！)
さっきまで高ぶっていた気持ちが嘘のようだ。
私は『幽霊』だ。
生まれも育ちも覚えていない。覚えているのは私の生前の名前ーーーーそして、私は決して天国にはいけないだろうということだけ……
あの女坊主が今回私に依頼した幽霊屋敷を後にした私は寺に戻るために、ぶらぶらと歩き回っていた。
さっきも言ったが私は幽霊だ。本によく書いてあるように飛んで移動もできるが、今回ばかりはそんな気分にもなれなかった。
適当に花屋や本屋を巡って、気がつけば人が2人ほどしか通れないような路地にいた。
「…………ここは、路地裏？」
来たことがない場所だ。
「……引き返すか」
「あの〜ちょっと、いいですか？」
「ーーッ？！」
私は勢いよく振り返る。
もしここが人通りが多い場所だったら無視をきめこんでいただろう。しかしここは私以外には誰もいなかった。
そうなれば話は別だ。
私の目線の先には1人の女。最初からそこにいたように佇む女は制服を見にまとっている、学生か？
「あのー聴こえてますよね？反応していただいていいですか？」
「……お前、私が見えているのか？」
見えるわけがない。あの女坊主が例外なだけで、本来私は生きている人間には見えるわけがない、筈だ。
「見えてますけど……あ、そういう系ですか？おばけ？」
焦っている私とは反対にのんびりとした口調で女は続ける。あまりにも不釣り合い、違和感にあふれている。
「そうだと言ったら？」
「驚きですね。私霊感あったんだって感じです」
「…………そうか、で、なにが聞きたい」
「この場所知ってます？」
そう言って私に見せてきたのは一枚の地図。その地図のカフェ・ドゥ・マゴと書かれたところに大きく丸がついている。
「カフェ・ドゥ・マゴ？……あぁ、それならこの近くだここを出たら花屋がある。そこを左に曲がって……わかりにくいな、案内してあげようか？」
「本当ですか！ありがとうございます。それじゃお言葉に甘えて」
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人力車(プロフ) - 狂犬さん» コメントありがとうございます！そう言っていただければ嬉しい限りです！ (2019年11月12日 12時) (
レス) id: c2c8156d2a (このIDを非表示/違反報告)
狂犬(プロフ) - 面白いスタンドですね！とても勉強になります！（オリジナルスタンドを作る為の） (2019年11月9日 20時) (レス) id: 5579949a16 (このIDを非表示/違反報告)
手押車(プロフ) - とても面白いです！これからも更新待ってます！ (2019年10月29日 7時) (レス) id: 9f1d144e77 (このIDを非表示/違反報告)
人力車(プロフ) - コメントありがとうございます！期待に添えるように頑張ります！ (2019年9月23日 13時) (レス) id: 60356de8e5 (このIDを非表示/違反報告)
くとぅるふふっざけんな！(プロフ) - 最初の話読んでみて凄く面白かったのでお気に入り登録して続きを期待して待ってます(о´∀`о) (2019年9月23日 6時) (レス) id: b6db3cbd6d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：人力車 | 作成日時：2019年9月22日 2時
