王子様達の家政婦をすることになりました【すとぷり】

フレンドリーな人。 ページ9

大きい玄関。


靴がいっぱい並べられている。




「ここが、俺たちの家。えっと、Aちゃんは家も追い出されちゃったんだよね？」



『はい』



「じゃあ、ここに住み込みで働くってことで！」



『...え、それは悪いです！』



「でも、住む所はあるの？」



『そ、れは...』



「遠慮しないで！部屋余ってるから！」






でも、それって大丈夫なのでしょうか...


まだ成人してないし...ね。(19歳)





「なーくーん！莉犬どこ行ったか知らなー...って、あれ？」



「ジェルくん」





じぇるくん？





「あぁ、この子が前言ってた子かー！」



「そうそう、Aちゃん」






『えと、水野 Aです』





「Aなー、これからよろしくー」





もう呼び捨て...


ﾌﾚﾝﾄﾞﾘｨだな。




「部屋案内するね。荷物持つよ」



『あ、いえ。持てますよ』



「こういうのは男の仕事なの！いいから貸して！」



『ありがとうございます...』






はじめてだ。


女の子扱いされたのも、こんなに歓迎してくれるのも。





「はい、ここがAちゃんの部屋だよ」



『わぁ...！広いですねっ！』



「そうだね〜なんか欲しいものとかある？」




ベッドとかデスクとかは付いてたけど。


まぁ、ベッドあればいけるかな。




『特に、ないですね』



「えぇー...でも、女の子だし、ドレッサーとか全身鏡とかいるんじゃない！？」



『洗面台さえあればいけますよ』



「...もしかして、Aちゃんてメイクとかした事ない？」





...メイク？


したことないなぁ。やりたいとも思わないし。





『ないです』

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