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Aside
ううん。弱音なんて吐いちゃ、…だめ。
平気。きつくなんてない。
ほら、佐久間が雫って呼びながら私を抱くのはこれが初めてじゃないでしょ、？
だから大丈夫、。
そう、へいきだよ、だいじょうぶ、だいじょ…、ぶ。
そう何度も言い聞かせてみるけど、
腰を打ち付けられるび、甘いキスを落とされるたび、
身体の熱が冷めて、心が凍っていく。
あれ、へんだな…、
こんなの慣れっこの、はずなんだけど、、
「…、ねぇ、こっちむいて、さくまだけみてて」
『…っんぅ、っ、…』
ぼーっとした頭で思い返す。
そっか、彼は、
私を抱きながら雫って彼女の呼ぶことはあっても、
一度も私を雫として抱くことはなかった。
雫って涙をこぼしながらも、
それでも、佐久間はちゃんと私として、
…高瀬Aとして、…抱いてくれた。
…っ、でも、今は違う、。
「…、っん、かわいい、"しずく"」
『…ぁ、っ、』
私ではない、雫として、佐々木雫として抱かれてる。
それだけで、佐久間じゃない知らない人に抱かれてるみたい。
いつもより多い口づけも、
ゆったり動かされる腰も、
愛しそうに見つめるそのその瞳も。
知らない。…私は全然知らない。
おかしいな…、どっちも同じ佐久間なのに、、
「…しずく、、」
『……っ、』
どんなに頑張ってもどんなに気持ちを殺しても
頭でわかってても感情が追いつかない。
胸が締め付けられて苦しい。
貴方の仕草や行動全てが、私を壊していく。
佐久間、寒いよ、心の奥まで凍りそう、っ、
怖い、やだよ。
とうとう負の感情に支配されて、
ぼーっと揺さぶられるだけで声も出せなくなった私に
「…しずく、？…いたかった、？」
不安げな顔をしながら彼の動きが止まった。
その泣きそうな顔を見て
あわてて、我に帰る。
ばか、だめ、余計なこと考えちゃだめ。
『…、うんん、すごく、きもちいいよ、だい、じょうぶ…
だから、佐久間、そんなかお、しないで、？」
一生懸命笑顔を作った。
とにかく必死に笑顔を貼り付けた。
笑顔を貼り付けながらいつもとは違う小さな刺激の中で
少しでも佐久間を感じたくて彼の首に腕を回すけど、
『…っ、？』
彼はいつものように抱き上げてはくれなくて、
あーそっか。
その行動を見てなんとなく察す。
多分…雫は普段こんなことしないんだね。
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真由(プロフ) - 更新再開してくださって嬉しいです！！めっちゃ楽しみにしてます！無理しないでいいのでゆっくり待ってます！ (2022年5月16日 10時) (
レス) @page50 id: db608c2c8e (このIDを非表示/違反報告)
あんぱん(プロフ) - 更新再開してくださって本当に本当に嬉しいです！！続きが読めることが幸せでしかないです。これからも作者さんのペースで頑張ってください！ (2022年5月16日 4時) (レス) @page50 id: cf1a17e7dd (このIDを非表示/違反報告)
イブ(プロフ) - 更新ありがとうございます。又楽しみに待ってます。 (2022年5月15日 9時) (レス) @page49 id: d7ecb85cf0 (このIDを非表示/違反報告)
音彩(プロフ) - 更新して頂き有難うございます！私が１番楽しみにしている作品なので、また物語が進んで嬉しいです！お忙しいのかと思いますが、少しずつでいいのでいつか完結してこの物語を読み切る日を楽しみにしています！応援しています！ (2022年5月14日 23時) (レス) @page49 id: 81d02fafe5 (このIDを非表示/違反報告)
kaaa54(プロフ) - 一気に読んでしまいました・・・更新楽しみにしています (2022年4月15日 21時) (レス) @page48 id: fc5b39cb10 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：くまくん
| 作成日時：2021年10月2日 9時
