黒バス×リボーン

【番外】呼び方 ページ10

「ツナ〜」

「何？大輝」

______


「前から思っていたけど」

帰り道、急に赤司が話し始めた。


「青峰は人にあだ名をつけるタイプなんだな」

「？それは紫原なんじゃねーの」

「まあ紫原もそうだが……」


赤司は綱吉と黒子の方を見た。


「黒子はテツ、沢田はツナ、だろう？2人とも名前の始め2文字を取って呼んでいるから、少し気になってな」

「…おー確かにそうだな。考えたことなかった」


青峰はおぉ、と関心した様に頷く。

気付いてなかったのか、と緑間は呆れた様に呟いた。


「あー、でも赤司君。俺前の学校でも皆からツナって呼ばれてたんだよ。
帝光来て沢田呼び多くてツナ呼び少ないから変な感じする」

「えーじゃあ今日からツナちんだね〜」


紫原が言った。


「あ、しっくりくるなあ」

綱吉がうんうんと頷くと、赤司が少し考える仕草をした。


「じゃあ俺達もツナ、と呼ぶべきか？」

赤司が言った。


「どっちでも良いけど……」

(赤司君があだ名って違和感あるな)


そう思った瞬間、ギロリと睨まれた気がした。


(赤司君って本当に一般人だよね？？？)


正直赤司の背後に黒い死神の影がちらついて仕方ない。


「じゃあツナで、しっくり来るから」

「分かったよツナ」


赤司がにっこり笑った。

緑間がふん、と鼻を鳴らす。


「馬鹿らしい、俺は呼ばんからな」

「んだよノリ悪ぃーなー」

「緑間君、君だけ仲間ハズレですよ」


黒子の言葉に少し嫌な顔をした緑間。


「緑間、チームメイトなんだからそれくらい良いだろう」


有無を言わせぬ赤司のオーラに、緑間は小さく頷いた。

________


「皆がツナ呼びなら、俺は何て呼べば良いのかな？」

「テツヤ、大輝…ときているから名前で呼べば良いんじゃないですか？」


ちらりと赤司の方を見ればにこっと笑うので了承と捉えて良いのだろう。


「えーっと征十郎君？」

「別に君付けしなくてもいいよ」

「じゃあ征十郎、で、真太郎だっけ？」


緑間は無言で赤司が代わりに頷いた。


「で、敦だよね」

「そう〜」


後日


「あ、征十郎ーこの後ミーティングって…」

「どうした？ツナ」


「敦、まいう棒の新作出てたよ！」

「本当！？何味〜？ツナちん」


「真太郎ーラッキーアイテム大輝が壊したよ」

「青峰ぇぇぇぇ！！！！！」





虹村「関係進むのはっや！！！！」

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