世界一甘い自由研究【高尾和成】

▼自由研究.05 ページ5

「なっ、昨日のまさか本気で…！？」









「俺はいつでも本気だけど？」









嘘でしょ…









「じゃあまずはー…」









和成の顔が近づいてきて









「んんっ…」









重なる唇









「ふっ……っんぁ…やめっ…」









何をしてるのこの人っ！









「かずっ…な…んんっ…」









「っ……はぁっ…どうだった？」









どうって…









「ふ、ふざけないでっ！」









「そんな反抗的にしちゃってるけど結構気持ち良さそーだったぜ？顔赤いし？」









「なっ、赤くないし！それに気持ちよくもない！」









顔が熱い









顔が赤いのなんてわかってる









それに……気持ちよかった、けどそんなこと言えない









「ふーん……キスじゃあ気持ちよくなくてー、でも気持ちいい顔してる…っと」









そう呟きながらメモ帳にメモりだす和成









「何メモってんの…？」









「んー？今俺が今言ったこと」









はっ……









「やめてよ！」









「自由研究なんだからしょうがねーだろ？Aだって手伝ってくれるって言ったじゃん？」









っ…それを言われたら黙るしかない









「これから…自由研究ってこういうことするの？」









和成はメモ帳をベッドに置いて









＿チュッ









軽く鳴るリップ音と唇に残る感覚









「そーだけど？」









嘘でしょ……









今日から私は幼馴染の高尾和成の









自由研究の対象になった









期間は夏休み中









長いようで短い









甘い、夏休み

▼自由研究.06→←▼自由研究.04

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す