世界一甘い自由研究【高尾和成】

▼自由研究.21 ページ24

「んーー…純粋に、2人がくっつけば俺も嬉しいし」









グサっと心に刺さった言葉









そうだよね









和成は私のこと好きなんじゃ、ほんの少しでもそう思ってたからちょっと寂しいだけ









別に私は和成のこと好きじゃないし、フられた気分になってるわけじゃない









ただ…ちょっと寂しいだけなんだってば









なのにどうして……









泣いてんだろう









「…A、なんで泣いて…っておい！」









ほんとだよ、何で泣いてるの









部屋から逃げるように飛び出した私は、外の空気を吸って落ち着こうと合宿所から出た









「バカぁ……うぅ…っ」









合宿所の裏庭にうずくまる









「ぅ…っ…和成…っ」









袖で涙をゴシゴシ拭っていると、後ろからこっちに向かってくる足音が聞こえる









誰…？和成？それとも部員の誰か？









どっちにしろ泣いてる所なんて見られたくない









足音が私の真後ろで止まり、ポンと肩に手が置かれた









「どうしたんですか？」









聞き覚えのない声…









そっと後ろを振り返ると、そこには見知らぬ男の子が立っていた

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