第46話 ページ5
【夢ノ咲学院 】
朝食を食べたあと、渉から気球で学校に行くかとか
提案されたが、登校初日そんなので学校に来たら
間違いなくクラスで浮いてしまうので、
普通に登校、……とは中々ならない。
渉といると普通の日常を送るのは逆に難しい。
これが日々樹渉。流石、愛と驚きの道化師だ。
僕の頭には渉のペットであるジャンヌ・ダルク…
横には渉が薔薇の花弁を撒き散らしていた、
かなりカオスな状態だが、学校に着いた。
『もう、片付けるの大変になるから薔薇だすの
やめてよ。』
「だって、ユキと登校できる事が嬉しいんですもん♪」
「それにしても……
昨夜から随分ジャンヌに好かれましたねえ。
止まり木としてもちょうどいいんでしょうか…」ﾎﾟｯｸﾙ
『この子にとって僕は止まり木なの……』
ってか学校にペット(？)って連れてきていいんだっけ？
と思いながら校舎までの道を渉と歩いていると……
周りの人達がヒソヒソと噂話しながらこちらをチラチラ
見てくる。
((ｺｿｯ))「あれって日々樹渉と……」
「あぁ、確か今年の入学テスト1位通過の、……」
「乙葉ユキだよ。ってか美人だなぁ羨ましい〜」
「ぶっちぎりで1位だったらしいぞ。」
「じゃあなんで、入学式の新入生挨拶
アイツじゃなかったの？」
「確か…飛行機が飛ばなくて到着が遅れたらしい…」
((ｺｿｯ))「外国人なのか？」「確かアイスランド人だって…」
「へぇ。俺英語とかしゃべれ〜よ」
「ってか、顔も良くて、歌もダンスもできるとか……」
「「 才能がある奴はいいよなぁ、 」」
『…………ｯ､』
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作者名：くま吉 | 作成日時：2024年2月28日 22時
