第73話 ページ33
レッスン室には、イズミと…
スミレ色の瞳の綺麗な人と…
あと、丸くなって寝てる人だけだった。
「おかえり、連絡は貰ってたし大丈夫だよぉ。
れおくんも今日は急用があるって言ってたし……」
「そうなんだ……。それでこの人たちは…」
「校門の前で暇そうにしてたから
練習付き合ってもらおうと思って、
一応このメガネも【チェス】メンバーだし？
で、そこで寝てんのは日陰で倒れ込んでたのを
ついでにここまで運んできたってワケ。」
「泉ちゃんったら失礼ね！
ワタシは鳴上嵐、アナタと同じ1年生よ。」
「僕は乙葉ユキ…よろしくね」
「きゃああん、可愛いわァ。
ワタシの事はお姉ちゃんって呼んでね」
『う、うん。』
「…Zzz」『(…寝てる)』
「そいつは確か……くま？だったっけ？
まぁくまくんでいいや…歳は俺と同年代だけど
学年はユキと同じなんだってぇ。」
『そうなんだ。』
ﾑｸﾘ…「………｡」 『あ、起きた。』
「ねぇ、アンタの血…吸っていい？」
ん？血？ど、どういうこと……、
「きゅ、急にどうしたんでsu…うわぁっ!!」
「「ユキ!?/ユキちゃん!?」」
突然起きたと思ったら腕を捕まれ、
くまくんさん(？)の方に勢いよく倒れ込んだ。
『あ、あの！僕食べたっておいしくありませんよ！』
「大丈夫〜俺は、見つけた獲物は
ゆっくり時間をかけて
頂くタイプの吸血鬼だからぁ〜♪♪
んん〜、アンタ冷たくて気持ちいい〜
いい抱き枕みっけぇ〜♪♪……zZZ」
「随分好かれたみたいね…ユキちゃん。」
「ちょっとぉ、アンタユキの事離しなよねぇ！」
『イズミ…お姉ちゃん……助けてぇ、』
思ったより力があって、逃げようとしても
ジタバタと動いてることしかできない。く、苦しぃ
「俺の眠りを妨げるやつは……殺すよ？」
「「……、」」
この後、この人に開放されるのは約1時間後の話であった。
『……(この人……朔間先輩に似てる??)』
「ｽﾋﾟｰ…ｽﾋﾟｰ……」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 82人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：くま吉 | 作成日時：2024年2月28日 22時
