ジャンヌ 【文豪ストレイドッグス】

Jeanne7. ページ7

++++++





A ジャンヌ スワン



白く長い髪 ゆるふわウェーブ
アメジストのような輝く紫色の瞳


陶器のような透明感のある肌と
血のように赤い唇


レースの袖付きの黒のパーティードレス
赤いハイヒール


17歳にしてポートマフィア幹部
美貌と体から放つ香りで異性を落とす


香りは異能力ではなく、ある程度耐性が付いていないと酒に酔ったような感覚に襲われる



異能力 サラの鏡



対象を自分の鏡だけの世界に連れて行く
鏡に囲まれた対象は徐々に精神に異常をきたし自分が
何者なのかわからなくなり最終的に自死する


過去に太宰と何かあった様子



+++



「おい、ジャンヌ」



路地裏ばかりを選んで、成る可く人に会わないようにして歩いていると、聞き慣れた声がした。




「中也…さん」




帽子で低身長を隠すポートマフィア幹部の
中原中也さん


マフィアきっての体術使いで戦闘能力が高い男性
年は5歳離れているけれど私の同僚の1人




「首領がお呼びだ」




中也さんの目線の先に黒のリムジンがドアを開けて
待機している。
その両隣には名前もわからない二人の護衛の男性






____嗚呼、また怒られる






抵抗もせずに静かに頷き、私は車に乗った。
私のすぐ後に中也さんが乗り込む。



____私が、逃げてしまわないように



車の中の人間はずっと無言だった。
運転手はちらちらと私を見るし中也さんは
貧乏ゆすりをして落ち着きがない




____いつもの事だった


私が、こんな香りを放っているから。




こんな香りを放つ人間が近くにいたら誰でも落ち着かない


中也さんも、太宰さんもある程度耐性はついていても
長くは持たなかった




「ごめんなさい中也さん、…苦しいよね」



中也さんは帽子で顔の半分を隠している。



「___いいぜ、別に」



_____

__




「首領、ジャンヌを連れ戻しました」


「御苦労」



椅子に座る首領を前に全身が緊張していた
何年経っても私はこの人に慣れない



「A〜」



赤いフリルのドレスを身にまとった金髪の可愛らしい幼女は私の足元に抱きついた



「エリス嬢…」


「だからエリスでいいってば〜」



幼女を抱き上げると、エリスは上目遣いで私の首に手を回す。

Jeanne8.→←Jeanne6.

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す