ジャンヌ 【文豪ストレイドッグス】

Jeanne6. ページ6

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「私はいつも君を泣かせてしまうね」


____そんな悲しい顔で私の事なんか、
見ないでほしい。


そんな事言うんだったら、
組織から抜けたりしないで欲しかった。


なんて自分勝手な人___

だから嫌いなんだ


貴方の事なんか、大嫌い


太宰さんは指先で私の涙をそっと拭った。


その途端、私達を囲む鏡にヒビが入る。
あちこちで鏡の割れる不吉な音がする。




「___そろそろ時間か」




長くは持たない私の異能力
持って10分程度

この空間に対象を閉じ込めておけるのは、
それだけの時間。



____太宰さんと二人だけになれるのも

その時間だけ



崩れていく世界は、やがて現実へと私達を
引きずり込んだ。

太宰さんは中島敦を担いだ。

近くでバタバタと足音が聞こえる。
きっと、太宰さんのお仲間が来たんだ




「またいつか」


「あはは」



静かに呟くと太宰さんは乾いた笑いを浮かべた。




「小僧!!太宰!!
大丈夫か!!

…ってなんだこの匂い…は…」




帰ろうとすると、前に眼鏡をかけた男性が姿を現した。
走ってきたのか、肩で息をしている。

探偵社のお仲間だろうな、と確認し目を合わせた。

彼は私の姿を捉えると、顔を青くさせる



「うぉおおまて、こっちに来るな!貴様!!

その匂いなんとかしろ!」



理想手帳を開いて私を指差ししどろもどろになりながら、男性は動揺している

こっちに来るななんて言われても
私はそこを通らなければ帰れない


私は1人動揺する眼鏡の男性の横を無言で通り過ぎた。


_____


___



「太宰!!ジャンヌがいるなんて
聞いてないぞ!!」

「あれぇ〜そうだっけ?
あ、国木田くん___惚れた?」

「死ね包帯無駄遣い装置」

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