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「え、えーと」

「ごめんなさい…うらたさん凄いお酒弱くて全く飲まないんですけど間違えて飲んでしまって…」

「A〜!!可愛いね!!うんうん!!」

「本当にすみません…そのまま布団に放り込めばいいので…」



そう言って申し訳なさそうにドアを閉めるスタッフさん

リリイベが終わり「打ち上げ行ってくる!」とメッセージが来たので家でだらだらとしていたらこんな有様になったうらたさんが帰ってきた

先程からなぜか私の手を握りながらにこにこと私の目を見るうらたさん…心臓のキャパが持たないからやめて下さいお願いします



「ほらほら、とりあえずリビング行きますよ」

「うん〜」



そう言ってふわふわとした声のトーンで今日は楽しかったなあ、嬉しいなあ、Aは可愛いなあなんてよくわからないことを呟きながらソファーに腰掛けるうらたさん



「じゃ、私お水持ってくるんで座ってて下さいね?」



そう言って席を立ってグラスに水を入れながらうらたさんをちらりと見る



「あ〜すき〜すきすき〜」

「かわいいねぇ、うんうん」

「楽しいなあ、綺麗だなあ」



…ああ、なんだこの人やばすぎる、可愛いけどやばすぎる



「どうぞ…これだけ飲んで寝て下さいよ…本当に」

「え、なんで…飲めないよ」

「は?水ですよ?み、ず!」



とろんとした目でグラスをゆらゆらとしながら私を見るうらたさん…なんでそんな意気揚々としてるんですかね



「みず、飲んで」

「わ、私がですか?」

「じゃないと寝てやんない」

「えぇ…」



なぜか私に水を差し出し…いやそれうらたさんに注いできたんですけど、飲んで欲しいんですけど



「はぁ…わかりました」

「あー…飲み込むのは」



呆れつつも水を口に含み、飲み込む、はずだった



「俺、」

「は…」



そっと後頭部に手が添えられた瞬間からはあっという間だった

じわりと熱いうらたさんが私の唇を攫った

口移し、そういうのが早いかなにか

熱い舌が私を、心を荒らした



「ご馳走さま」



そう言ってぽすんと私の肩に頭を置いたうらたさん



「だいすき、A」



なんて、なんで

遊びで、勢いで、言わないで、そんなことを、しないで



呆然としたまま私はそれだけ思うのが必死だった



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キサラギ - イケメンがイケメン過ぎて辛い(語彙力) (2018年12月9日 10時) (レス) id: 0f45599fe0 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 雪兎-ユキト-さん» あああお返事遅れて申し訳ございません!!本当にそう仰って頂けて嬉しい限りです…!完結まで見てくださったら嬉しい限りです!!、 (2018年10月27日 15時) (レス) id: 24773b12d8 (このIDを非表示/違反報告)
雪兎-ユキト-(プロフ) - もう好きです!!鼻の下が伸びきってます(笑)もう、なんかうらたんも夢主ちゃんも可愛い、ムリ、好き!!!これからも頑張ってください、応援してます! (2018年9月29日 20時) (レス) id: 417010c8a9 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - ふゆな♪さん» コメントありがとうございます!7話の件本当にありがとうございますした…7話が8話になってましたすみません!更新頑張らせて頂きます!! (2018年8月12日 2時) (レス) id: 24773b12d8 (このIDを非表示/違反報告)
ふゆな♪(プロフ) - この話でよく読ませていただいています。更新が楽しみです。好きです。突然ですみませんが、7話ぬけてますよ。 (2018年8月12日 0時) (レス) id: 2223cddf4f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2018年8月7日 10時

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