お近付きの印 ページ28
最後に同僚の名前とお店の名前を聞き、念の為女の子のお客さんの名前も聞いた。
「にしてもまさか、MAD TRIGGER CREWリーダーの知り合いに女性探偵が居るとは驚きですね」
「僕も左馬刻から電話来て話を聞いた時はびっくりしちゃったよ〜。今までそんな話耳にした事無かったのに〜」
「どういう流れで知り合ったんだ？」
帰り際、ダイスに聞かれて話してもいいのだろうかと悩む。けれど、話したら話したで更に質問されそうだったので、「色々あって生き倒れてたとこを、左馬刻と理鶯が助けてくれたんだ。その後も生活面で助けられて、探偵になって借りを返し中」と話す。
「へぇ〜！鶴の恩返しみたーい」
「何か、微妙に違くねぇか？ソレ」
「ほほぅ。生き倒れの女性をヤクザの若頭と元海軍が助け、その後は汚職警官とも知り合い、探偵として手を組む……。面白そうなお話が書けそうですね。ジャンルとしてはサスペンスでしょうか？アクションシーンも書きたいですよねぇ」
「作家先生は私達をネタにする気か？」
「必要とあらばそうしますよ。物語のネタは日常の中にってね」
FlingPosseはMAD TRIGGER CREWとはまた違った個性派揃いの様だ。
ダイス何かギャンブラーでしょっちゅう素寒貧になり、借金も多額あるそう。
(ダイス達がいる世界がこの世界で良かったな。シビュラの存在する世界ならアウトだぞ。下手すりゃあ執行されて死んでる)
「ねぇ、Aオネーサンはこれからどうするの？調査は」
「明日はシンジュクに行って例のお店に行くつもりだ」
「お客さんとして、ですか？」
「あぁ。ホストクラブなんて初めてだが、お高いらしいし、念の為お金もある程度用意しないとなあ。探偵からすりゃあ痛い金額になりそうだが、キリのいいとこで帰るよ」
乱数は私をジーッと見ると、「Aオネーサンってどんな服持ってるの？」と聞かれる。
私自身、こちらの世界の人間では無いので、服は数えられる程度しか無く、着回している。
何なら、最初のうちは左馬刻の妹の服を借りていた。現在、妹とは一緒に暮らしてはいないらしいが……。
「全部動きやすいパンツスタイルの服だな。仕事柄走ったりする事も多いだろうし」
「じゃあじゃあ、明日ホストクラブに行くなら普段着ない服でオシャレしてみない？僕デザイナーだし、お洋服選んであげる！お金も要らないからさ！」
「えぇ……」
「お近付きの印に、ね！てなわけで、僕の事務所にレッツラゴー！」
「やる気満々ですねぇ乱数」
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イマツギ(プロフ) - 続きが楽しみです。お時間があれば更新頑張ってください！ (2022年3月12日 12時) (
レス) @page34 id: f5ff06f155 (このIDを非表示/違反報告)
紅 - 面白い！更新頑張って下さい！ (2020年4月10日 13時) (レス) id: ceacd95bed (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：遙 | 作成日時：2016年2月6日 20時
