依頼 ページ19
調べた結果から分かるのは、決して簡単ではないが条件さえ揃えばこっちでも私の居た世界の物が作れるかもしれないと言う可能性。何せ、途中の歴史が違っても“同じ日本”。
私がいた世界の発明者や指導者等がこちらの世界で生まれていなくても、国内で必要な材料を集め、技術を磨き、やり方さえ分かれば同じ事……似たような事が出来る可能性がある。
(それこそ、シビュラシステムとかな。やらんでいいが)
これはあくまで可能性の話だ。
いや、むしろ人の精神に干渉するヒプノシスマイクや、仮想世界での冒険を可能にしたゲームすら創れているのだから既に似た技術があるのも否めない。
※仮想世界はヒプマイゲームイベントにて。
(仮想世界でってのは、私のいた世界にもあったからなあ。一係が嘗て解決させた御堂将剛の事件とかまさにそうだったな)
正直、私はシビュラと相性が悪い。
だからこそ、こちらの世界の方が生きやすいと感じてしまう。でも、だからといってこのままで良いのだろうか。
そんな時、携帯が鳴った。……左馬刻からの電話だ。
「はい、もしもし〜」
『よう。A。暇か?』
「暇っちゃあ暇だな」
『なら、依頼を頼んでいいか?俺からのっつーか、銃兎からのだが。アイツ今忙しいみたいだから代わりに伝えてくれって頼まれたんだ』
「そういやぁ銃兎と連絡先交換してなかったな。まぁいいや。どのような依頼で?」
『前みたいにちょっと物騒な依頼になっちまうが……要約すれば“クスリと売人の調査”だ』
「クスリ……?」
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イマツギ(プロフ) - 続きが楽しみです。お時間があれば更新頑張ってください! (2022年3月12日 12時) (レス) @page34 id: f5ff06f155 (このIDを非表示/違反報告)
紅 - 面白い!更新頑張って下さい! (2020年4月10日 13時) (レス) id: ceacd95bed (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:遙 | 作成日時:2016年2月6日 20時