104 ナンパ ページ37
「なんでコイツらなんかに邪魔されなきゃいけないんスか」
黄瀬君の視線の先には、いつかのナンパ野郎がいた。
しかも、今回は前の二倍ぐらいの人数。
「そうだよね〜…しかも今の場所って行き止まりだったりするんだよね〜」
まあ…いわゆる絶体絶命?
ピンチ?
とにかくヤバい状況である。
どうする私たち…
「ねえ、君笹ヶ峰Aちゃんでしょ?」
いきなり話かけてくるナンパ野郎A。
ああ、コイツら千春絡みか…そう直感的に思った。
めんどくさいな…
「違います。
私は真坂友里恵ですけど…?
人違いじゃないですか?」
「は?」
びっくりしているナンパ野郎B。
ぽかんと口を開いているナンパ野郎C。
その他もろもろ。
そして、爆笑寸前の黄瀬君。
「それでは…」
そう言って黄瀬君の手を引いて背中を向けた。
けど、やっぱりそう上手くは行かないらしく
「ちょっと待てよ」
そう言われ私の腕が掴まれた。
「嫌です」
掴まれた手に力が入る。
「痛いんですけど…?」
「…あんたは今、誰の腕を掴んでいるのか分かってるんスか?」
今まで笑っていた黄瀬君はウソのように低い声を出しながらナンパ野郎に近づいていく。
「あ?」
「一回だけ言うっスよ。離せ」
「…っ!」
私の腕に開放感が広がる。
いつも思うんだけど、黄瀬君はあの顔をどうやってあそこまで怖くしているんだろう?
「大丈夫っスか?」
「うん!ありがとー」
「あとで埋め合わせして貰うっスからね」
「う?」
そう言って今度こそ黄瀬君と私はナンパ野郎達から離れる。
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ショコラティア(プロフ) - 禊ゆうとさん» どもども。毎回初コメありがとーですww今度は飴ちゃんからキャラメルにしようかな?w ういっす。頑張らせてもらいまっすw (2014年3月24日 22時) (レス) id: 878191e79d (このIDを非表示/違反報告)
禊ゆうと(プロフ) - どうもコメント常習犯でございますw頑張れ! (2014年3月24日 22時) (レス) id: 4d537a68f0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ショコラティア x他1人 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/novel/simeyo/
作成日時:2014年3月24日 21時