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103 嫌がらせ  ページ36

千春の話を聞いた次の日から私の家に手紙が届くようになった。







黒い封筒に白い文字。

文章は『消えろ』とか『死ね』とか『呪ってやる』とかのオンパレード。

他にもスマホに毎回違う番号からの声が機械にかけられたような人からの電話とか。



まぁ、ありがちな嫌がらせの象徴。






テレビのドラマとかで見ていると『何が怖いの?』って思ってたけど、実際やられると結構怖かった。







真夏は私の異変に気づいているのかもしれないけれど私はまだ真夏にこのことを教えていない。





もし教えることによって真夏にまで被害が及んだら、それは私のせい。






こんなに苦しいならもう、いっそのこと黄瀬君とは別れた方がいいのかも…
















なんて、この私が考えるワケがないじゃないか。



真夏に本当のことを言えないのは確かだけど、



残念ながらこんなことでメソメソするようなか弱い女子ではない。





逆に『現実世界でもこんなことがあるんだなぁ』なんて客観的に眺めてバカにしていた。







だって、いちいち声を変えるとか…



よっぽど暇人なんだなぁと思う。




ていうか嫌がらせとかやっている暇あったらもっと楽しいことしたら…?




正直言って逆にその人達のことかわいそうに思えてくる。











「Aっちって結構メンタル強いっスよね〜」



「えー?そう?あんまり言われたことないかも…」



今日は土曜日。


私の隣には黄瀬君がいる。



今日はモデルの仕事も休みなのだとか…




つまり、デートの真っ最中。







「ねえ、Aっち」







黄瀬君は私の顔を覗き込むようにしながら口をおもむろに開いた。






「ん?黄瀬君、顔近いんだけど…」





「オレたちって結構巻き込まれる率が高いと思わないっスか?」






「うん、そう思うかな。あと、顔近いんだけど…」



「そうっスよね〜…だってせっかくのデートだってのに…」





「え、そこスルーしちゃうのか!?」







そこで黄瀬君は正面を向いた。















「なんでコイツらなんかに邪魔されなきゃいけないんスか」

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ショコラティア(プロフ) - 禊ゆうとさん» どもども。毎回初コメありがとーですww今度は飴ちゃんからキャラメルにしようかな?w ういっす。頑張らせてもらいまっすw (2014年3月24日 22時) (レス) id: 878191e79d (このIDを非表示/違反報告)
禊ゆうと(プロフ) - どうもコメント常習犯でございますw頑張れ! (2014年3月24日 22時) (レス) id: 4d537a68f0 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ショコラティア x他1人 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/novel/simeyo/  
作成日時:2014年3月24日 21時

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