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66 守ってもらえる ページ38

青峰大輝、この人が黒子君の昔の光…






そう、火神君が話してくれたことを思い出した。





「さ、笹ヶ峰Aです。さっきは助けてくれてありがとうございました」





「ん」






「Aっち、青峰っちと美夢っちはタメっスよ?」





「うぇ!?」




「そうなのか?んじゃあ改めてよろしくな」





「よ、よろしく」



まあ、冷静に考えてみればキセキの世代なんだからタメなのは当たり前か…




「ああ、そうだ。Aっち大丈夫だったスか?」





「ぇ、あ、うん。ごめんね私のせいで…」





黄瀬君の顔には少し青いあざができていた。





「いや、オレは大丈夫っスけど…って…ちょっ!?Aっちの首!?」





そう言って黄瀬君は慌てながら私の首に視線を落とした。




「首がどうかしたの?」






「オイ、お前それ…」





ん?なんで青峰君が青ざめてるんだ?





「Aっち…鏡見るっス」







そう言って差し出された鏡を覗けば鏡の中にいる自分と目が合った。





…最近、丸顔になった気がするのは気のせいだろうか…?





「首…」








そう言われて鏡を首に当てる。








「う、わ…」







そこに反射して見えたのは不気味な程締められた所が紫色に染まった私の首だった。




特殊メイクみたい…





「灰崎にやられたときのっスか…?」





「多分…」





私が灰崎に首を締められていたときに出来たんだ。







「ごめんなさいっス…オレがもっと注意していればこんなことには…苦しかったっスよね…」






…そんな悲しそうな顔しないでよ。





「悪いのは黄瀬君じゃないもん。


逆に黄瀬君は守ってくれたじゃん。



不謹慎かもしれないけど……ありがとう。




なんかね、すっっごく嬉しかったよ?」





黄瀬君が灰崎から隠してくれたとき、




『守ってくれてるんだ』ということを実感してしまって………








中学生のとき裏切られて人間不信になりかけた。




だけど今は信じられるし、守ってくれる人がいる。




そんなことを考えると涙が出そうになった。






なんてことは私だけの秘密だけど。





「…なぁ、気になってたんだけどよ…お前テニスの笹ヶ峰じゃねぇのか?」





青峰君が急に私の方を見て話し出した。





「テニス?Aっち、テニスしてたんスか?


「……うん」





青峰君がなんで知っているのか疑問だったけど、



もう隠しているわけにはいかないだろう。

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ショコラティア@ボード見(プロフ) - チーズ@へいちょさん» そうなんですよね……(・ε・` ) (2014年4月8日 9時) (レス) id: 878191e79d (このIDを非表示/違反報告)
チーズ@へいちょ(プロフ) - ショコラティア@ボード見さん» ルールを破る人って、絶対いますからね〜(T ^ T) (2014年4月7日 23時) (レス) id: a6afeedc23 (このIDを非表示/違反報告)
ショコラティア@ボード見(プロフ) - チーズ@へいちょさん» なかなか、難しいですよね…(´-ω-`) (2014年4月7日 11時) (レス) id: 878191e79d (このIDを非表示/違反報告)
チーズ@へいちょ(プロフ) - ショコラティア@ボード見さん» 全員がこれらに注意していけたらいいんですけど... (2014年4月7日 0時) (レス) id: a6afeedc23 (このIDを非表示/違反報告)
ショコラティア@ボード見(プロフ) - チーズ@へいちょさん» そうですよ!その時の感情だけに左右されて人を傷つけたりしないか、注意していかないとです。 (2014年4月6日 4時) (レス) id: 878191e79d (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ショコラティア | 作成日時:2014年3月11日 23時

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