６０ 平穏を乱す者 ページ32
太陽が傾いてビルとビルの間からこぼれる光が足から伸びる影が少しずつ長くさせる。
そんな少し薄暗く人がいない道でそれは突然後ろから聞こえてきた。
｢あれぇ？リョータ君じゃん｣
ねっとりとしていてまとわりついてきそうな気持ちの悪い声。
それを聞いた途端に私の横を歩いていた黄瀬君は固まった。
｢どーした？思い出せねーのか？そんなはずねぇよなぁ？
『キセキの世代の黄瀬涼太』君｣
なぜかはわからない。
けど私は今まで味わったこともないようなとてつもない嫌悪感に支配された。
｢なんか用っスか…？ショウゴ君｣
そう言いながら黄瀬君は私を後ろに隠した。
｢なに？もしかしてお楽しみの邪魔されて怒っちゃったわけ？｣
そう言って、声の主は私の肩をつかんだ。
その瞬間、私の体が宙に浮く。
ああ、前にもこんなことがあったな…
なんて冷静なことを考えている自分に驚いた。
でもあのときと違って、今は下じゃなくて引っ張られているのは横だけど。
髪が顔をくすぐった。
靴が片方脱げかかる。
黄瀬君の手が私の手を握ってくれたのに虚しく抜けてった。
全てがスローモーションのように見える。
そして、
｢あれ、君結構可愛いじゃん。コイツなんてやめてオレの彼女になんない？｣
私は為す術もなく声の持ち主の腕の中に入ってしまった。
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ショコラティア@ﾎﾞｰﾄﾞ見(プロフ) - チーズ@へいちょさん» そうなんですよね……(・ε・｀ ) (2014年4月8日 9時) (
レス) id: 878191e79d (このIDを非表示/違反報告)
チーズ@へいちょ(プロフ) - ショコラティア@ﾎﾞｰﾄﾞ見さん» ルールを破る人って、絶対いますからね〜(T ^ T) (2014年4月7日 23時) (レス) id: a6afeedc23 (このIDを非表示/違反報告)
ショコラティア@ﾎﾞｰﾄﾞ見(プロフ) - チーズ@へいちょさん» なかなか、難しいですよね…(´-ω-`) (2014年4月7日 11時) (レス) id: 878191e79d (このIDを非表示/違反報告)
チーズ@へいちょ(プロフ) - ショコラティア@ﾎﾞｰﾄﾞ見さん» 全員がこれらに注意していけたらいいんですけど... (2014年4月7日 0時) (レス) id: a6afeedc23 (このIDを非表示/違反報告)
ショコラティア@ﾎﾞｰﾄﾞ見(プロフ) - チーズ@へいちょさん» そうですよ！その時の感情だけに左右されて人を傷つけたりしないか、注意していかないとです。 (2014年4月6日 4時) (レス) id: 878191e79d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ショコラティア | 作成日時：2014年3月11日 23時
