黄瀬涼太に振られた女の子の話＿＿。#黄瀬涼太 (ページ2)

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食事を済ませて、気分転換に外に出る

家の前には初々しいカップルが目に留まる

私は涼太に愛してるって何度も言っただろう

そんなことを思い出す

『その度に「オレも愛してるッスよ〜！」って言ってくれて……抱きついてきて、何度も耳にしたっけ』

なのにどうして

『そばにいないの。涼太……』

どんなにそう思ってももうあの頃には戻れない

彼の言葉や仕草が頭から離れない

いっそこの髪の毛もバッサリと

『切れたら楽になるのかな』

私は涼太にこの髪型を褒められたことがあった

とても綺麗だと

嬉しくてとても喜んでしまったことがある

『髪を切るって涼太との思い出も切るってことじゃん
そんなの、嫌だよ……』

何処までも女々しい私は

そう言うしかないのだ

そうか

私は寂しいんだ

ずっと寂しさだけが自分の心を支配してるんだ。

『あー、もう！！前向きにならなきゃ！！』

いつまでもナヨナヨしてそんな姿を涼太に見られたら引かれるだけだし

いつも通りでいなきゃいけないのに

それが出来なくて

心を満たすものがないから

とてもとても寂しくて

苦しくて

せっかくメイクしたのにそれすらも無意味になるほどに

溢れ出す涙は止まってはくれない、、、

"心から愛してた"って証拠なのだと実感した瞬間だった