黄瀬涼太に振られた女の子の話＿＿。#黄瀬涼太 (ページ1)

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．

ピピピ

スマホのアラームが響く

『もう、朝か……はやいな』

昨日泣き腫らしてそのまま寝ちゃったし

休もうかな学校

ふと写真立てに目がいく

昨日

黄瀬『オレじゃあ君を幸せにできないっスわ』

黄瀬『それにオレら付き合ってるって言える関係とは
到底思えなくてだから』

黄瀬『別れて欲しいッス』

それを簡単に受け入れて後に泣き崩れた

そう彼の中に幸せに私は含まれていなかったと気づいたからだ

『(風呂の中でも思い出して泣いて流石にお母さんもびっくりしてたけど)』

でもね

やっぱり辛いし

何よりもう学校で会えない

振られたのは卒業式が終わってからだ

『メイクしないとお母さん心配するよね』

そう自分に言い聞かせて

目元の腫れを誤魔化すためメイクをした。

母「A〜ご飯よー！」

『今行く〜！』

私はそっと写真立てを閉じた。

思い出さないように

＿＿リビング

『お母さんこんなに食べきれないよ』

母「もう。嫌なことあったんでしょ？
だから好きな物朝から作ったんだから！」

『もう、お母さんってば』

顔が痛いのはまだ目の腫れが引いてない証拠だろう

ふと

『これってオニオングラタンスープ…？』

母「そうなの。初めて作ってみたの。口に合うか分からないけど」

黄瀬『オレ、オニオングラタンスープ好きなんッスよ！！』

こんな所でも

彼を思い出してしまう

涙が溢れそうになる

会いたくなる

会って声が聞きたくなる＿＿＿。