相反恋愛 Ⅲ【ドラコ・マルフォイ】 (ページ4)

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Story 96 ページ4

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そして、クアッフルはロンを抜けて中央の輪を通過した。

「スリザリンの得点！」

『くそッ…』

これのせいで更にスリザリンの歌が大きくなっていく。

私はロンの側まで飛んでいく。

『ロン、大丈夫！！この調子で頑張って！！』

ロ「う、うん…っ…ごめんよ、マユ…」

完全に自信を失ってる。

まずいな…

スニッチ、スニッチ…

『…！見つけた…っ』

目の端でスニッチを捉えた私は勢いよく急降下した。

それに気づいたスリザリンのもう一人のシーカーが私の後を追ってきた。

「落ちろッ！！」

『ッ！！あんたが落ちなッ！！』

私に突進して箒から振り落とそうとする。

私も負けじとやり返し、スピードをあげる。

こんなことしてる間にスリザリンに点がどんどん入っていく。

私は無我夢中で手を伸ばし、前に飛ぶスニッチに向かって手を伸ばした。

『掴んだッ！！』

これで勝負はついた。

会場が歓声で湧いた、その時だった。

クラッブが私に向かってブラッジャーを打ってきた。

ハ「危ないッ！！！」

『ッしまッ…！！あ"ぁッ！！』

ブラッジャーが私の腰にまともに当たり、私ら箒から前のめりに放り出された。

身体が地面に向かって急降下していく。

会場が悲鳴と怒鳴り声で包まれる。

腰をやられて、身体がまともに動かせないため、箒も掴むことができない。

これ、最悪死ぬかも

フレッドとジョージが私に向かって飛んできているのを目の端で捉えた。

いや、間に合わないな…

「マユッッ！！！！！」

『はッ…！ドラ、…ッ…』

間一髪のところで、ドラコが私の腕を掴んだ。

今は敵だっていうのに、何してるの…？

見上げれば、ドラコは顔面蒼白で息を切らしていた。

ド「ッ大丈夫か？怪我は！？」

『ブラッジャーが腰に…でも、そんなに支障はない…』

ドラコは空中で箒を止め、私を引き上げる。

ド「降りるから捕まってろ。」

『う、うん…』

ドラコの腰に腕を回すと、ドラコはゆっくりと降下した。

地面に降りると、ガクッと足から崩れ落ちた。

ド「おいッ！？」

『は、はは…意外に大丈夫じゃなかったかも…』

ド「直ぐに保健室に「マユ！！」ッ…」

ドラコの言葉を遮るようにチームのメンバーが駆け寄ってきた。

それを見たドラコはチームの元へと戻っていってしまった。

ドラコ…