喜んで-Twenty-second-《あんスタ》

story113 ページ14

***





「はぁ…」


「んー…」




凛月が倒れ込んだ上に私も寝転んだ。
和解してないけどしたつもり。




「ねぇ」


「なに」


「好き」


「うん」


「好きだから教えて」


「なにを」


「全部…凛月が思ってた事も」


「…」


「じゃないと私、何回も凛月に引っかかっていくからね」


「ふっ、それならそれでいいけど」


「疲れるから今がいいよ」


「お前のせいで俺が疲れた」


「ごめん」


「大体、好きな人を殺す気って何事」


「本気で殺した凛月に言われたくない」


「はぁ？それ語弊あるっての」


「ないから」


「はー、何も知らないくせに」


「何も教えてくれなかったくせに。どーせ1から100までユンちゃんと企んだんでしょ」


「…何が言いたいの」


「ふん」


「ちょっと、聞いてんの？」


「凛月の真似してるの」


「はぁ？」


「絶対言わない、もしくは嘘つく」


「…なんかムカつく」


「言ってくれたら私も言う」


「察してよ」


「無茶言わないで」


「だるい…」


「どこにだるさを感じるの」


「気持ち的に」


「ふーん。やる気にさせよっか？」


「できんの？」


「楽勝」


「へー、やってみなよ」


「うん」




私は凛月の上から起き上がり、
髪を整えた。





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