story92 ページ43
***
「てか、そろそろ戻る」
「えっ？」
「俺も挨拶しなきゃいけないから」
「あぁ…そうだよね…」
「ん」
凛月は私の膝からゆっくり起き上がった。
まだ温もりが太股に残っている。
「上着貸しとくから」
「え！？」
「いーから着てな」
「うん。でもいいの？」
「それAに貸してたら、また会う口実になるでしょ？」
「へっ…」
「ま、そんな多くは会えないけどねぇ」
「…ありがとう」
「なんでお礼？」
「嬉しいから」
「ふぅーん…」
「わっ！ちょっと頭撫でないで！」
凛月が私の頭をポンポンするように撫でる。
「あはは犬みたい」
「犬じゃないしっ！」
「知ってる〜」
頭から顔まで手が滑り落ちる。
「ふふ」
「ん？」
「…アホ面」
「なっ！」
「可愛いアホ面だねぇ」
「アホ面って…」
「俺の好きなアホ面」
「…ふへへ」
「…じゃあね」
「うん」
軽くデコピンされて笑われる。
そして私を背にして
凛月は会場へと足を運ぶ。
その姿に私は…
「……て…」
「…」
「…待って…」
聞こえないくらい小さな声で呼びかける。
「…」
待ってよ。
***
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ちび - 最高です！ 続きが楽しみです！頑張って下さい (2016年11月20日 16時) (
レス) id: b57152f228 (このIDを非表示/違反報告)
蘭(プロフ) - ロキさん» 応援してます！この小説が好きすぎて気づけばテスト週間の日まで見てました 笑 そのくらい大好きです！ (2016年11月15日 16時) (レス) id: d50daacee5 (このIDを非表示/違反報告)
白玉だんご(プロフ) - 凛月と主人公ちゃんがどうなってくのかとっても気になっちゃいます(´・ω・｀)更新楽しみに待ってます！ (2016年11月15日 6時) (レス) id: ba60e0b4c2 (このIDを非表示/違反報告)
桜華(プロフ) - ロキさん» 今回もとても素晴らしいです……！更新頑張ってください！応援してます！ロキさんの作品大好きです(´；ω；｀) (2016年11月14日 22時) (レス) id: 8ee7cf5d7a (このIDを非表示/違反報告)
ロキ(プロフ) - 蘭さん» コメントありがとうございます！頑張って更新しますね！！ (2016年11月14日 22時) (レス) id: 17622c5bd0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ロキ
| 作成日時：2016年11月9日 19時
