story917 ページ22
***
「ほら」
「あの時のままだね」
「そうそう。座ってて」
「うん」
こっちの世界での凛月の家に来た。
「凛音達は？」
「今は居ないよ」
「そっか」
「…俺と2人っきりはダメなの？」
「へ！いや、ダメじゃないよ！！」
「ふぅん…」
「ホントだってば…！」
「分かってる分かってる〜」
「もう…」
「ははっ。ほら」
「あ、ありがと」
凛月から少しぬるめの紅茶を貰った。
「ん、うま」
「当たり前〜」
「んふふ、隣来て」
「うん」
私が座るソファーに凛月もダルそうに腰掛ける。そしてそのまま私の肩を引き寄せる。
「んぉっ！」
「ぷっ、馬鹿みたいな声」
「だって、紅茶零れそうになったんだよ…」
「えーごめん」
「別に良いけど…」
私を見る凛月の目は凄く温かかった。
見守ってくれてるような、そんな感じ。
「…前と比べると、A細くなったね」
「んー、ほとんど食べて無かったから」
「ずっと点滴？」
「うん」
「つら。よく耐えたねぇ」
「何も感じなかったよ」
「そっか」
そっと肩や腕を摩ってくれる。
心地良い。
「…ねぇ」
「ん？」
「好き」
「俺も」
「へへ」
「なに？突然」
「聞いてみたかった」
「いつも言ってるじゃんか」
「そうだけど、いつも言ってくれるのはこっちの凛月だけだよ」
「…」
「…？」
「やっぱり俺と居るべき…」
「！」
「俺のわがままだけどね」
「…ううん、嬉しいよ…」
「結局、Aしか居ないんだよ…俺にもアイツにも…」
「えっ？」
「なんでもない」
「そう…？」
「うん」
「…」
ホントは聞こえてたけど言わなかった。
今の私には決められないから…
紅茶を一気に飲み干した。
***
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ロキ(プロフ) - 小鳥さん» コメントありがとうございます！なんか申し訳ないです(′;ω;｀)でも気に入って下さって嬉しい気持ちが勝ってます！！*\(^o^)/* (2016年10月16日 22時) (
レス) id: 17622c5bd0 (このIDを非表示/違反報告)
ロキ(プロフ) - ゆいさん» コメントありがとうございます！バッドエンドも一つの手ですよねっ！視野に入れときたいと思います！ (2016年10月16日 22時) (レス) id: 17622c5bd0 (このIDを非表示/違反報告)
ロキ(プロフ) - 心愛さん» レスありがとうございます！いやほんと、ここまで来るとは思ってなかったんですけど、やるからには最後まで頑張ります！ (2016年10月16日 22時) (レス) id: 17622c5bd0 (このIDを非表示/違反報告)
ロキ(プロフ) - ち〜ぃさん» コメントありがとうございます！なるべく更新スピード遅くならないように頑張ります！ (2016年10月16日 22時) (レス) id: 17622c5bd0 (このIDを非表示/違反報告)
ロキ(プロフ) - レイさん» 2回もコメントありがとうございます！レイさんの興奮抑えられなくなるまでの作品書けるようにもっと頑張ります(←) (2016年10月16日 22時) (レス) id: 17622c5bd0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ロキ
| 作成日時：2016年9月10日 23時
