story897 ページ2
***
「ふふっ」
「よし…A」
「ん？」
「そろそろ本題入っていいか？」
「え…本題？」
「今回の件だよ」
「あ…うん」
「テンション下げちゃって申し訳ないけど、話すべきだと思ってさ」
「大丈夫だよ」
真緒の顔つきが変わる。
優しい表情から真剣な顔へと。
「まず…先生から色々聞いたんだけど、俺自身納得いってない部分あるんだ。だから直接Aから何があったか教えてくれねぇか…？」
「ん…」
「あんま思い出したくねぇよな…」
「…」
「…」
何から話せば良いんだろう。
でも、真緒に幻滅されたくない…
「あの人…」
「療法士さん？」
「うん。あの人が、企んでたの…前から」
「何をだ？」
「っ…」
言わなきゃいけないのか…
「…ふぅ…。リハビリって嘘ついて、私をオカして殺す事だよ」
「…」
「あの人の目的は、私を少しでも早く死なせて、真緒を横取りする事だったの」
「だから…あんなに」
「私はそれを聞いて、真緒に言おうと思ったの…でも、あの人が…」
「…」
「チクったら真緒や子供に…毒性の注射して殺すって逆に脅されて…」
「っ…クソかよ…」
「だから、言えなくて…」
「…そうか…」
「毎日あの時間が1番怖かった…」
「それって…俺が待ってた時間全部リハビリじゃ無くて…」
「私が知らない男にオカされてただけ…」
「…はぁっ、信じらんねぇ…」
「鬱になったのもそれが原因…この点滴でさえも怖かったよ」
「…」
「私の中に他の何かが入ってくるのがすっごく嫌だった…」
「…ごめん…」
「真緒は悪くないよ」
「俺が気づいてれば…っ」
「いいんだよ…」
「…で、なんでバレたんだ…」
「あ、えと、凛月が…来て…」
「！？いつ…」
「真緒が帰った日の夜…まぁ、馬鹿にしに来たんだと思うんだけど、私が悩んでるの一瞬で見抜かれて…」
「…あいつ…」
「結局全部言っちゃったら…俺が何とかするってなって…」
「かっこ良すぎかよ…」
「私と真緒の事考えてくれて…」
「俺も？」
「うん。」
「凛月…」
「それで、色々調査して、次の日にはもう証拠揃えて、訴えたらしくて…」
「はぁ…」
「そしたら、もうリハビリ無いって院長先生が謝りに来て、今に至るの…」
「なるほどな…」
「…」
「…」
***
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 148人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ロキ(プロフ) - 小鳥さん» コメントありがとうございます！なんか申し訳ないです(′;ω;｀)でも気に入って下さって嬉しい気持ちが勝ってます！！*\(^o^)/* (2016年10月16日 22時) (
レス) id: 17622c5bd0 (このIDを非表示/違反報告)
ロキ(プロフ) - ゆいさん» コメントありがとうございます！バッドエンドも一つの手ですよねっ！視野に入れときたいと思います！ (2016年10月16日 22時) (レス) id: 17622c5bd0 (このIDを非表示/違反報告)
ロキ(プロフ) - 心愛さん» レスありがとうございます！いやほんと、ここまで来るとは思ってなかったんですけど、やるからには最後まで頑張ります！ (2016年10月16日 22時) (レス) id: 17622c5bd0 (このIDを非表示/違反報告)
ロキ(プロフ) - ち〜ぃさん» コメントありがとうございます！なるべく更新スピード遅くならないように頑張ります！ (2016年10月16日 22時) (レス) id: 17622c5bd0 (このIDを非表示/違反報告)
ロキ(プロフ) - レイさん» 2回もコメントありがとうございます！レイさんの興奮抑えられなくなるまでの作品書けるようにもっと頑張ります(←) (2016年10月16日 22時) (レス) id: 17622c5bd0 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ロキ
| 作成日時：2016年9月10日 23時
