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8話 ページ10
〜卯ノ花side〜
Aさんは大切な人から貰った簪を月に翳し、私に何かを聞こうとした。いや、何を聞こうかなんて私は分かっている。
卯ノ花「まだ、気にしているのですか?」
Aさんは少し驚いたのかこちらを見た。
100年前の出来事。彼女はきっと「私は生きてる意味あるのか」と聞こうとしたのでしょう。…馬鹿な人。
卯ノ花「貴女が悩むのも分かります。ですが…」
卯ノ花「ですが、貴女にはやり遂げないといけないことがあるのでしょう?だからその簪をずっと持っているのでしょう?」
貴女「…」
卯ノ花「それだけで生きてる理由はあるのではないのですか?」
貴女「…そう、ね」
Aさんは微笑んで簪を見つめた。
貴女「少し弱音を吐きたかっただけ。ありがとう。」
Aさんは深呼吸をして
貴女「まったく…烈には敵わないや…」
そうこちらを向き、微笑んだ。
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作者名:暁 | 作成日時:2019年12月9日 23時