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you side
「あれ、こんな大人数でどしたの」
カナトと同期のチョウチョウが
チョウジを見て感嘆していたり
いのがサスケを見て瞳を輝かせていると
ふと背後に気配を感じて振り返れば
「ただいま、」と頭を撫でられた
カカシ先生!、と
ナルトとサスケが嬉しそうに騒ぎ、
サスケもどことなく柔らかい表情をしていた
「カカシくん、任務は…」
「さっき終わったとこ、
思ったより早かったみたいだな」
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サクラ達と別れ自宅へ帰る
カナトは帰宅途中無言だった
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そういや言ってなかったな…ただいまカナト、
とカカシくんがカナトの頭をくしゃりと撫でれば
カナトはいつもと違って手を振り払わずに
黙って下を向いていた
「……、…カナト…?」
「………、…」
カカシくんもこの反応は初めてなのか、
少し心配げにカナトを見下ろしている
「………、……どうした、カナト」
カカシくんがしゃがみこみ、
俯いているカナトの顔を覗き込めば
カカシくんが目を見開いた
「………、……」
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ぽろぽろ、と涙を流し続けるカナトは
声も上げず、ただただ静かに泣いていた
「カナト、どうしたの…?」
一体どうして、と
一緒にしゃがみこんで彼の涙を拭いていると
「………、…違う」
母さん、違うんだ、……と
カナトが悲しげにそう呟いた
カナトは乱雑に目元を擦って、
それでも大きな瞳から涙はこぼれるばかり
カカシくんはカナトの言葉を黙って聞いていた
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「俺が、…寂しかった」
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カカシくんが僅かに声を漏らした
「……、…」
私は何も言えなかった
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カナトは、ずっと、
カカシくんに傍にいて欲しかったのだ
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苺姫 - 修正したほうがいいと思ったところがあります。項4(7ページ)の最初の「日向一族の生き残り」とありますが、日向一族は壊滅していないので「日向一族でもある」という文章が適切ではないかと思います。 (7月10日 13時) (レス) @page7 id: 3da557d646 (このIDを非表示/違反報告)
ユリ(プロフ) - ところで、てなさんへ。続編希望者がここにいるのですがいかがいたしましょうか(輝く目) (2021年4月4日 14時) (レス) id: a96c1cf246 (このIDを非表示/違反報告)
ユリ(プロフ) - 昨日と今日で一気読みさせて頂きました!凄く面白かったです!もう本当にこの作品の虜になってしまいました(笑)完結してしまっていて少々、いやかなり寂しいです。もっと早くこの作品に出会いたかった...とも思いますが、この作品を読むことができて本当に良かったです (2021年4月4日 13時) (レス) id: a96c1cf246 (このIDを非表示/違反報告)
おもちちゃん(プロフ) - 前作(?)から一気読みしてしまいました!本当に面白くて、尚且つ感動する素晴らしいお話をどうもありがとうございました!私はデイダラも好きなので嬉しかったです!語彙力が乏しいのでこの気持ちを上手く伝えられず残念ですが、とにかくありがとうございました!! (2021年3月22日 16時) (レス) id: b3862cde2f (このIDを非表示/違反報告)
紫蛍 - NARUTOの夢小説のなかで1番大好きです!ほんとに心あらわれました(泣)ありがとうございました! (2020年5月24日 16時) (レス) id: 82ce750970 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:てな | 作成日時:2018年4月28日 16時