12日目 ページ12
「A、座れ」
「…はい」
帰ってくるなり、フラフラになりながらも自分の前に座る様に促す。自分も椅子に座り、完全にお説教タイム
「一二三から聞いたぞ、で、誰と喧嘩した」
「なんでバレた…」
「大人の勘だ。」
残業切り上げて在宅ワークを残している独歩に、もはや余裕はない
「クラスメイトと、取っ組み合いになった」
「名前は」
「…」
一人一人名前を言っていく、すると、謝るプランを立てる、菓子折りはどこのどういうお菓子で、そして学校にも挨拶に行って…と入念だ
「俺が一緒に謝りに行く、明日は学校終わったら待っといてくれ、早めに切り上げる様にするから」
「でも、僕は手を出さなかったよ」
その言葉を聞いて、ピタリ、と腕を止める、そしてジッとAを見つめた
「本当か…それは」
その姿は、少し歓喜が孕んでいた。はぁああああ…と大きく息を吐き、プランを書いた紙をくしゃくしゃと丸めた
「って事は、お前ずっと殴られてたのか!?」
「え、うん」
さも、当たり前のように頷いたので、今度は独歩の顔の血の気が引いた。
「俺の…可愛い可愛い天使に…!!クソガキ…!!
大人の怖さ見せたろかぃっ…!」
忙しい人だなぁ、と思いながらも、立ち上がり、彼のためにご飯を温める、最近慣れてきたので温めるくらいなら朝飯前だ。
「痛かったな…よく頑張ったな…偉いぞ」
「…うん」
温めていると、独歩はAを背中から抱きしめ、頭をそっと撫でてやる
「大きくなったらヒプノシスマイク僕も欲しいなー」
「もう俺のあげる」
「やったー」
そのヒプノシスマイクで、人を助けたり、そしてまた人を傷つけたりできるのだ
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キツネ(プロフ) - 先生の一人称って確か「私」だった気がします! (2018年12月5日 8時) (レス) id: d9dc0794de (このIDを非表示/違反報告)
あみゅ(プロフ) - もうもう最高の小説です!!これからも頑張ってください!! (2018年12月4日 15時) (レス) id: 32b3f29cf2 (このIDを非表示/違反報告)
ぱぶ - 関連作品の項目に出ていて気になって読んでみたのですがとても面白かったです!これからも頑張ってください!! (2018年12月3日 17時) (レス) id: 45b49dcaaa (このIDを非表示/違反報告)
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