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憂鬱 ページ15

裁判が終わったあと、とぼとぼと田中のコテージまで来た。

ハムスターの飼育用品を取りに行く為だ。

モノクマに頼み田中のコテージの鍵を開けてもらっておいたので、すっとドアを開けて入った。

田中の匂いがする...。

そう思い、田中のベッドの近くにあったハムスターの小屋を持つ。

出て行こうと周りを見渡したその時、田中の机にあった物が目に入った。


『これは...。』

絶望病が発症した時に、ハムスターがかっさらって行った私のベレー帽である。

まだ、返されてなかったか...。

残しておいても仕方ないので、田中の机からベレー帽を取った。

すると、ベレー帽の下にメモが置いてあった。

それには...


「石原のベレー帽。洗濯済み。返す時に取って行ってしまったのを謝り、礼の言葉も言う。」


田中「...信じてくれて、ありがとう。」


田中が私に言ってくれたあの言葉が蘇る。

思い出すと、また涙が出てしまう。

泣きそうになってる中、1人誰もいないはずの田中のコテージのドアをノックする人がいた。

とりあえず出た方がいいのだろうか。

私はドアを開ける。

そこにいたのは、意外な人物だった。

『ソニア...?』


ソニア「...田中さんの匂いがしますね。」

『...うん。』

ソニアは、田中と1番仲が良かったからな...。

さぞショックだったろう。

あのハムスターも、ソニアには懐いていた。

ソニア「...もう、田中さんは戻ってこないんですもんね。」

『え?』

ソニア「あのかっこいい言葉も、笑い声も、破壊神暗黒四天王さんを見つめるあの目も、もう見れないんですよね...。」


『可愛いよね、この子達。ずっと触りたかったの。』

田中「き、貴様、か、かわいいだと!?」

『あ、なんか悪いこと言った?』

田中「あ、ありがとう…。」


...田中との会話を思い出し、また涙が出そうになった。

唇を噛み、涙を堪え、ソニアの背中をさする。

すると、ソニアは声を抑えずに泣いた。

私にはできなかった泣き方をした。

羨ましくも感じたが、それ以上にソニアの気持ちがこちらにも伝わってきた。

ソニアは、田中に好意を抱いていたんだ...。

田中、あんた、なんで、戻って来ないの?


そう思うと、堪えきれず私も涙が溢れてきた。


そうして2人で気が済むまで泣いた。

田中との思い出を思い出しながら...。

ミニ弐大→←学級裁判 〜涙〜



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asutaronpo_0822(プロフ) - とんでもない時差コメだけどめっちゃ好きです (2月1日 22時) (レス) @page30 id: 0fcf2cea39 (このIDを非表示/違反報告)
花火2016(プロフ) - あききっきさん» え、いや、あの、私も好きです(直球) (2018年6月3日 21時) (レス) id: cdf4b9c055 (このIDを非表示/違反報告)
あききっき - え、いや、あの、好きです(直球) (2018年6月3日 21時) (レス) id: be0590a1d5 (このIDを非表示/違反報告)
花火2016(プロフ) - あいりさん» ありがとうございます!これからもバンバン更新していきますので応援よろしくお願いします! (2018年3月4日 17時) (レス) id: 555d91d6cf (このIDを非表示/違反報告)
あいり(プロフ) - この小説好きです!応援してます!今後楽しみにしてます(^^) (2018年3月1日 18時) (レス) id: 4b8fdbcc98 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:花火2016 | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2018年1月27日 17時

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