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第五十四話 彼らのことについて ページ4

総司「ねぇ、葵ちゃん」

葵「今はその名で呼ぶな」

総司が私に言いたいことは分かっている

総司「…あの人達とは知り合いなの?」

葵「……あぁ、そうだ」

総司「…君は彼らのこと薩摩だって言っていたけど、君も薩摩なの?」

葵「いや、俺は薩摩ではない。彼らには昔世話になっただけだ」

まさか、こんな形で再開するとは思いもしなかったけど

総司「そっか」

葵「それより、そろそろみんなのもとへ戻ろう」

総司「そうだね」

私と総司は池田屋の外へ出た
池田屋の中はとても残酷な状況だった
襖や壁は血だらけ。
障子は斬られたあとばかり
鉄の匂いが充満している

これは後に池田屋事件と言われるものだった


その翌日
私は土方さんに呼ばれた
おそらく彼らのことについてであろう
無理もない
総司がこのことについては黙ってくれるわけじゃないとはわかっていた
だから、それなりの覚悟で土方さんの部屋へ行った

葵「副長。霜月です」

土方「入れ」

葵「失礼します」

私は部屋に入り、襖の前で正座をして座った

土方「お前を呼んだのは昨日のことについてだ」

葵「はい」

土方「心当たりはあるみてぇだな」

葵「あの時、部屋にいた人達のことですよね」

土方「あぁ、平助は重症。幸い総司にも雪村にも怪我はねぇがな」

総司のことに関しては戦う前に私が止めたからだ

土方「お前とあいつらの関係はなんだ?」

葵「彼らは薩摩藩の者で、長州ではありません。そして、私と彼らの関係は昔お世話になった方々です」

土方「昔、か」

葵「俺は彼らの仲間なんかじゃありません。俺も彼らがまさかここにいるとは思いもしなかった…」

最初は懐かしい気配と感じていたが
まさか風間と天霧さんだとは思わなかった

葵「昔脱走した俺が信じて欲しいなんて言葉を言ったって意味がたいかもしれません。ですけど、信じてください。俺は…俺は…」

ポン

土方「お前なぁ…俺は別にお前を疑ってるわけじゃねぇ。ただ、どうゆう関係かを知りたかっただけだ」

土方さんは私の頭に手を置いて言ってくれた
まるで小さな子をあやしているかのように

葵「俺のこと…怪しいって思わないんですか…」

土方「まぁ、確かに怪しいだろうな」

やはり…そうだよね

土方「新選組以外の奴らからみたらな」

葵「え…」








_____________________字数関係で次行きます

第五十五話 優しい人…けど→←第五十三話 風間



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(プロフ) - crash (2017年6月30日 10時) (レス) id: b9f0d03fb3 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 葉月さん» ありがとうございます笑!更新頑張ります! (2016年2月20日 19時) (レス) id: b0095152bd (このIDを非表示/違反報告)
葉月 - 最新楽しみにしています頑張ってくださいね^ ^ (2016年2月20日 16時) (レス) id: 2fafdf7df1 (このIDを非表示/違反報告)
響雨 - 更新楽しみにしてます。ファイトです。(≧▽≦) (2015年8月18日 16時) (レス) id: b673af3e2f (このIDを非表示/違反報告)
響雨 - 更新楽しみにしてます。ハァイト (2015年8月18日 16時) (レス) id: b673af3e2f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:千里 | 作者ホームページ:http://uranai//okita  
作成日時:2015年8月9日 1時

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