私の幼なじみが甘えん坊すぎる件について。 (ページ17)

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力が抜けて壁にもたれてしゃがむ。

「ごめん、怖がらせたよな」

そう言って私の頭を撫でた。

『だい、じょーぶ』

頑張って笑った。引きつった笑いになったかな･･･不自然じゃなかったよね･･･？

「そうか･･･立てるか？」

私の前に手を差し出す。そしてサスケの手に掴まり立つ。
サスケは心配そうにこちらを見る。
時間が止まったようだった。

『あの･･･帰るね』

「ああ･･･」

急いでサスケの家を出た。
早くこの空間から逃げたかった。
自由になった体が外に出たがっていた。サスケの家を出てからも走った。
走って走ってうちはの敷地を出て道に出た。

『はぁ･･･』

･･･サスケ･･････どうしちゃったの？
すごく怖かった。

『あ･･･』

手が震えてる･･････あの時の事がフラッシュバックして息が上がる。

『はっ･･･はっ、はっはっ、はっ･･･』

く、るしい･･･息が、しにくい･･･！
その場に崩れた。
両肩を抱いて咄嗟に安心させるように摩る。

「大丈夫ですか！？」

『はっはっ、はっ･･･さ、いくん･･･』

目の前にはサイ君が立っていた。

「どうしたんですか！」

サイ君は私の背中をゆっくり摩る。
そしてハンカチで口にあててくれた。

『はっはっはっ、はっ』

「大丈夫ですよ･･･ゆっくり息を吐いて･･･」

『はっ･･････はっ･･････』

「安心して下さい･･･ボクが付いてますから」

『は･･････は･･････はぁ･･･はぁ･･･』

う、ちょっとマシになった･･･かな

『はぁ･･････はぁ･･････』

「大丈夫ですよ･･････」

『はぁ･･････はぁ･･･、ふぅ･･･ん、ありがとう･･･』

「いえ･･････」

サイ君はにこりと笑った。