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K 15 ページ15
「藤ヶ谷が好きだ！」
思ったよりも大きな俺の声。
目の前の藤ヶ谷は、夜中の屋上なのに
しっかりと赤面してるのがわかる。
どんだけ赤くなってんだよ。
藤ヶ谷を抱きしめる。
「好きだ！
離したくない！
どこにも行くなよ！
好きだから！
俺、藤ヶ谷のこと、好きだから！」
思いっきり抱きしめる。
夢の中でくらい、
俺の藤ヶ谷で居て？
リアルな感触まで腕に残る。
「藤ヶ谷……好きなんだ」
告白されたのに、
まるで別れ話をされて嫌がってるみたいに、
一生懸命に藤ヶ谷を抱きしめた。
「北山……凄く嬉しい」
「付き合って？
ずっと、一緒に居たい」
「俺が告白したのに、逆になってない？」
クスクス笑う藤ヶ谷。
「いいんだよ、どっちでも！
好き合ってりゃ、なんだっていい！」
一生懸命だった。
ただ、ただ、
藤ヶ谷を離したくなくて。
「北山…
…お誕生日、おめでとう」
その言葉に腕を緩めると、笑顔の藤ヶ谷。
最高の誕生日プレゼントだ。
夢よ、覚めないで。
.
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作者名：咲良
| 作成日時：2017年9月17日 14時
