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K 16 ページ16

「あ…」



気付くと、ベッドの上だった。




夢…。





…当たり前だ。



現実を見ろ。




真っ暗な部屋。



携帯を見ると、まだ21時過ぎ。




誕生日、まだ終わってないのか。



最高の夢をみた最悪の誕生日。




冷静になってみると、



真っ暗だと思ってた部屋に、
ドアの隙間からリビングの明かりが少し漏れている。




俺、電気消し忘れたっけ?




意識をそちらに向けると、物音。




誰か居る。




誰…だ?



泥棒?!



物音はしっかりと聴こえてくる。



なんてツイてない誕生日なんだ…

最悪だ。



ベッドから身体を起こした瞬間、



部屋のドアが開いた。




「あ!起きた?」




え……?



まだ、夢を見てるのか?




「ただいま、ヒロ」



ひっ…ヒロ?!



驚きのあまり、声が出ない。




慣れたように壁に手を伸ばし、
部屋の電気を点けて、藤ヶ谷が近寄って来た。




なんで?!




なんで藤ヶ谷が俺ん家に居るんだ?!




「パーティーの用意が出来てから起こそうと思ったのに。

もう少しだから、手伝って?」



ニッコリ笑う藤ヶ谷は、最高に可愛い。



いや、パーティーって、なんだよ?!



手伝う?!



そもそも、なんで藤ヶ谷が居るんだ?!




.

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作者名:咲良 | 作成日時:2017年9月17日 14時

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