K 17 ページ17
「…ヒロ?
どうしたの?」
首を曲げて俺を覗き込んでくるのは、
藤ヶ谷のそっくりさんってこともなく、藤ヶ谷本人だ。
「藤ヶ谷…」
やっと出した声。
「寝ぼけてる?
家だよ、ここ。
いつもみたいに、太輔って呼んでくれなきゃ嫌なんですけどー」
ぷくーっと頬を膨らませて、わざと可愛いポーズをしている。
……
………どうなってんだ?
「…ドッキリ?」
「はい?
どうしたの?」
またまた顔を近付けて、覗き込む。
そしてそのまま、
ちゅっと可愛い音を立てて藤ヶ谷の唇が俺の唇に触れた。
なっ……!
「32歳になって初めてのちゅー、貰っちゃった」
ニコニコ笑う藤ヶ谷。
キスなんて…
本当、どうなってんだ!?
藤ヶ谷がベッドに腰掛け、気付いた。
…俺のベッドじゃない。
シングルベッドのはずが、
見たことないダブル…いや、キングサイズのベッド。
枕は2つ並んでる。
よく見たら、シンプルな俺の部屋が
少し小洒落てる。
…どうなってんだよ?!
「ヒロ?
本当にどうしたの?」
なんだか可愛すぎる藤ヶ谷を放っておくのは勿体ない気がしたが、
それよりも現状把握だ。
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作者名:咲良 | 作成日時:2017年9月17日 14時