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短パンから覗く足は傷だらけ。
治ってはいても跡が残ってしまっている。
こんな風になるなら文化部にでも入って置けば良かったな、なんて思いながら日に焼けた足を撫でた。
「A?怪我でもしたん?」
ふっと出来た影に顔を上げると、心配そうな顔をしたセンラがいた。
「あ、違う違う。いや、足汚いなって思って」
その言葉に一瞬キョトンとしたセンラは私の足の前にしゃがみ込みマジマジと眺め始めた。
「ちょっと、あんまりジロジロ見ないでよ」
「そう?そんなことないと思うけど」
「そんなこと言うたら俺のがやばいやろ」とジャージの裾をまくったセンラの足にも、無数の傷があった。
「さすが陸上部のエース」
「それ褒めとる?」
「褒めてる褒めてる」
「ま、頑張ってる証拠やろ?」
「俺は綺麗やと思うよ」なんて捨て台詞を残して、センラはウォーミングアップに向かっていった。
「.......ありがと」
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ちょこ - とてもよかったです!その後話が欲しい! (2019年12月28日 21時) (レス) id: 1b1d47c664 (このIDを非表示/違反報告)
彩華 - あああああぁぁぁぁ!!尊い!!これは神作品だ!!!!←テンションおかしくてごめんなさい。 (2019年7月13日 20時) (レス) id: e742c3b57e (このIDを非表示/違反報告)
あんちゃん。 - 普通に尊い…かわいい場面があって好きです!!((唐突の告白 いやかわいすぎて死にそうでしたし、好きな人と連絡途絶えたら死にますね (2019年7月5日 23時) (レス) id: f3f21f3def (このIDを非表示/違反報告)
とぅーかわ(プロフ) - 志麻さん尊かったです。こんなに良い作品書いていただきありがとうございます (2019年6月15日 20時) (レス) id: 819a8b2ac3 (このIDを非表示/違反報告)
Noel*26 - ランキングを見て来ましたー この作品ずっと首位キープしとるなぁ相当すごい作者さんなんやろなぁ誰やろなぁ って思ってたらまろまゆこさんでしたね、納得。これからも応援していますー (2019年6月13日 22時) (レス) id: 68377bc296 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:まろまゆこ | 作成日時:2019年6月12日 20時