【歌い手】テスト勉強【日替わり】

8種類の結果パターン

今日は誰かな…？ - 2024年4月26日

まふまふ･･･かまって

*〜*〜*


『よしっ、あとはここをやって……。』
「ねーYOUー？」
『ああ違う！ここは……。』
「YOUってばー！」
『出来た！じゃあこっちは……。』
「YOU！！」
『うおっ！？』

突然耳元で聞こえた大声に驚く。
バッと声の方を見ると頬を膨らませたまふくんが。

『ま、まふくん？どうしたの？』
「もう！何回呼んだと思ってんの！？」
『ごめんって……。』
「むぅー！」

リスみたいに膨らんでる頬が幼さを彷彿とさせてちっちゃい子みたい。
可愛い。

「…じゃあ見逃す代わりに付き合ってよね。」
『は、はい…。』

ああ、さらばテスト勉強よ…。
次に会えるのはいつのことやら。
まふくんに手を引かれてソファーに向かう。
座ったまふくんの隣に座らせられる。

『あの、まふくん？手はいつまで繋いでいればよろしいのでしょうか…？』
「僕が離すまで。」
『う、す…。』

と、私を見ていたまふくんが急に下を向く。
何も発さない。

『まふく』
「ねえ、YOU。」

あ、この声のトーンは落ち込んでるときのだ。
じゃあ私のとる態度は。

『…なーに？』
「もっと、かまって。」
『……ほぇ。』

可愛い理由に変な声が出てしまった。

「大切な勉強だってことは分かるよ。だけど…少しくらい一緒にいる時間あってもいいじゃんか。」
『……そうだね、ごめん。じゃあ今からは一緒にいようか。』

そう言ったとたん、まふくんは顔をバッと上げて目を光らせた。

「いいの！？」
『うん。』
「よっしゃー！！」

ﾄﾞｽｯ

『うおっ！？』

振動が私の体を襲った。
まふくんが抱きついてるらしい。
……ねえこの人ホントに私より年上？
私より身長高い？
…あ、身長は普通に高いわ。
今視界塞がれてるのが証拠だわ。
なんて自問自答していると。

「……今日はもう、離さないから。」

耳にあまり聞かない低音ボイスが響いた。
あ、今日はもう勉強できないな…。


*〜*〜*

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