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互いに感じた罪悪感 ページ20

「実は私ね、あれ……ファーストじゃなかったんだ」



「………」









こっちではファーストだけど、向こうも合わせたら全然違うし。




虹村先輩が驚いたようにこちらを見る。









「私ね、ちょっと前まで彼氏がいたんだ」



「…………は?ちょっと、前まで?」



「…うん」









いや、随分前までだ。
実際はもう12年も経っている。





あの修学旅行以来、私はあの夢を見てはいない。
だから思い起こされたその感情は、あまりにも甘く刺激的なもので。









「__もう、会えないんだけどね」



















どこか遠くを見つめてそれを言う水島。









恐らく、その彼氏は亡くなったのだろう。









胸がきゅっと絞まったような気がした。
彼女の思いは、それほどまでに大きくて、儚いものだと知った。









「…………ごめんな」



「…私、何今更罪悪感なんて感じてるんでしょうかね。もう、会えないのに…」



「……こんな話させて、マジでごめん」



「私、まだ彼のこと忘れられないんですよね、きっと」



「……水島」



「私がここにいなければ、彼と幸せに生きていたんでしょうか」



「っ水島!」



「私が死ねば、“向こう”に戻れますかね?」



「もういい。もういいッ!!」









オレは、水島のその華奢な体を精一杯抱き締めた。

悲しい錯覚→←その涙の意味は



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設定タグ:黒子のバスケ , 転生トリップ , 逆ハー(仮)   
作品ジャンル:アニメ
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みずあいす - 通りすがりのbasara好きさん» まあ、一旦は落ち着きましたね。ですが、二章が終わればまた出てきます。その時までしばしお待ちください。 (2015年12月3日 21時) (レス) id: 94c5760bdb (このIDを非表示/違反報告)
通りすがりのbasara好き - 夢主が陽斗と踏ん切りついたみたいですね。これをきっかけに明るくなっている気がします。 (2015年12月3日 19時) (レス) id: 7f58478ccf (このIDを非表示/違反報告)
みずあいす - rihoさん» 内容がクソすぎてヤバイですがね。なんだよ幽霊って…。なんか小話になってきてます。続編行こっかな… (2015年12月1日 21時) (レス) id: 94c5760bdb (このIDを非表示/違反報告)
riho - イラスト描いてもらったんだね、おめでと。最近更新量が異常やな、がんば。 (2015年12月1日 21時) (レス) id: 5aa10b61f3 (このIDを非表示/違反報告)
みずあいす - rihoさん» \(^o^)/ (2015年12月1日 17時) (レス) id: 94c5760bdb (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:みずあいす | 作成日時:2015年11月29日 19時

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