互いに感じた罪悪感 ページ20
「実は私ね、あれ……ファーストじゃなかったんだ」
「………」
こっちではファーストだけど、向こうも合わせたら全然違うし。
虹村先輩が驚いたようにこちらを見る。
「私ね、ちょっと前まで彼氏がいたんだ」
「…………は?ちょっと、前まで?」
「…うん」
いや、随分前までだ。
実際はもう12年も経っている。
あの修学旅行以来、私はあの夢を見てはいない。
だから思い起こされたその感情は、あまりにも甘く刺激的なもので。
「__もう、会えないんだけどね」
*
どこか遠くを見つめてそれを言う水島。
恐らく、その彼氏は亡くなったのだろう。
胸がきゅっと絞まったような気がした。
彼女の思いは、それほどまでに大きくて、儚いものだと知った。
「…………ごめんな」
「…私、何今更罪悪感なんて感じてるんでしょうかね。もう、会えないのに…」
「……こんな話させて、マジでごめん」
「私、まだ彼のこと忘れられないんですよね、きっと」
「……水島」
「私がここにいなければ、彼と幸せに生きていたんでしょうか」
「っ水島!」
「私が死ねば、“向こう”に戻れますかね?」
「もういい。もういいッ!!」
オレは、水島のその華奢な体を精一杯抱き締めた。
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みずあいす - 通りすがりのbasara好きさん» まあ、一旦は落ち着きましたね。ですが、二章が終わればまた出てきます。その時までしばしお待ちください。 (2015年12月3日 21時) (レス) id: 94c5760bdb (このIDを非表示/違反報告)
通りすがりのbasara好き - 夢主が陽斗と踏ん切りついたみたいですね。これをきっかけに明るくなっている気がします。 (2015年12月3日 19時) (レス) id: 7f58478ccf (このIDを非表示/違反報告)
みずあいす - rihoさん» 内容がクソすぎてヤバイですがね。なんだよ幽霊って…。なんか小話になってきてます。続編行こっかな… (2015年12月1日 21時) (レス) id: 94c5760bdb (このIDを非表示/違反報告)
riho - イラスト描いてもらったんだね、おめでと。最近更新量が異常やな、がんば。 (2015年12月1日 21時) (レス) id: 5aa10b61f3 (このIDを非表示/違反報告)
みずあいす - rihoさん» \(^o^)/ (2015年12月1日 17時) (レス) id: 94c5760bdb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:みずあいす | 作成日時:2015年11月29日 19時