父の交通事故 ページ14
「ただいまー」
いつも帰ってくるはずの返事がない。
母さんは仕事で、父さんは家にいるはずなのに。
おかしいな、そう思って中に入った。
リビングには、私の従兄弟とその母親がいた。
なぜか空気がどんよりとしている。
「あれ?なんでおばさんたちがいるんですか?」
「Aちゃん。久しぶりね。いい?よく聞いておいて…
あなたのお父さんが、交通事故に遭われたわ」
「え…?」
いきなり言われるもんだから、一瞬思考が停止して。
おばさんたちがここにいる意味を理解した。
私を心配そうに見る従兄弟が、なんだか憎らしくて。
「A…大丈夫か?」
「いや、まあ、うん…」
「今は、病院にいるの。今から行く?」
「はい」
もしも父さんが死んでしまったら、母さんは悲しむんだろうな。
そんな他人事のような冷たい言葉を心の中で呟いた。
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みずあいす - 亜希恋遥さん» はいー。更新おめでとう?ww (2015年10月10日 20時) (レス) id: 94c5760bdb (このIDを非表示/違反報告)
亜希恋遥 - 再び出ました私です。更新おめでとうございますー (2015年10月10日 20時) (レス) id: 5d0dd454e5 (このIDを非表示/違反報告)
みずあいす - rihoさん» 見てくれているのね。そう。幸子ちゃんは地味に出てくる。これからも…(遠い目) (2015年10月10日 20時) (レス) id: 94c5760bdb (このIDを非表示/違反報告)
riho - 忘れた頃にやってくる幸子ちゃん← (2015年10月10日 20時) (レス) id: 5aa10b61f3 (このIDを非表示/違反報告)
みずあいす - チョコさん» ありがとうごさいます。 (2015年10月10日 12時) (レス) id: 94c5760bdb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:みずあいす | 作成日時:2015年10月6日 21時