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虹村の方から切れた。

貴「はぁ…」

なんだかとってもつかれた。

実「えらく楽しそうだったわよアナタ」

ふわりと微笑む実渕。

貴「やっぱり好きかも…」

あぁして声を聞いたり
冗談を言ったり
そんな小さなことの中で私達は、
私達の関係は生きてきたんだ、と
2ヶ月ぶりに思い出した。

実「ちょっとはお役に立てた感じ?」

貴「うん、ありがと」

最初はびっくりしたけど、
実渕のおかげで一歩踏み出せた。

実「どんな話したの?」

貴「んー、友達ができたよーって話とか」

実「とか?」

貴「実渕と一緒にいるって言ったら、妬いたって」

実「ヤダー!!!ちょっと、何それ!」

頬を赤らめてときめく実渕。

貴「あと…諦められないから、私が彼氏ができたらちゃんと報告してとか言われた」

私がそう言うと、
実渕はす、と真面目な表情になった。

貴「?」

実「…なんだか、虹村クンは殺されるのを待っているみたいね」

窓の外を見つめて、そう言う実渕。

貴「へ?」

実「Aちゃんに殺されたいのよ、彼の気持ち」

虹村の気持ちを?私が殺す?

貴「と、いうと?」

実「自分で諦められないから、諦めるしかない状況を待っているの、きっと」

貴「こまるんだよなぁ、そういうの…」

実「でもAちゃんは虹村クンが幸せにしてくれるって信じているから、こんな時間も待っていられるのよ」

貴「うーん」

確かに。

実「あとは彼次第ね、Aちゃんはよく頑張ってるわ」

貴「虹村は諦めようとしてるのに、私は待ってるだけでいいの?」

繋ぎとめないと、
どこかに消えてしまわないのかなって
不安になる、と思う。

2ヶ月連絡とってない人の言うことじゃないけど。

実「待ってるだけじゃないわよ、Aちゃんが一途に彼のことを思い続けないと、折角虹村クンが決心しても意味が無いじゃない」

貴「た、たしかに…」

実「アナタは3組のイケメンのことなんか忘れて異国の彼に思いを馳せてなさい!」

そう言って、
実渕は私の口にポッキーをつっこんだ。

貴「3組の男の子は実渕が気になってるだけじゃん!」

40 ~虹村side~→←38



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雪葉 - はい!頑張ってください!(*^▽^*) (2019年9月17日 22時) (レス) id: e8c65ee3c5 (このIDを非表示/違反報告)
夢莉(プロフ) - 雪葉さん» 雪葉さん、ありがとうございます!ゆっくりの更新になってしまうかもですが、気長に待っていただけるとうれしいです! (2019年9月16日 9時) (レス) id: 06f33d0a69 (このIDを非表示/違反報告)
雪葉 - 虹村さんかっこいいですね~小説がんばってください!応援してます! (2019年9月16日 7時) (レス) id: e8c65ee3c5 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:夢莉 | 作成日時:2019年8月28日 21時

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