検索窓
今日:3 hit、昨日:3 hit、合計:59,307 hit

47 ~虹村side~ ページ13

虹村side

暫くして、唇を離した。

虹「やわらか」

照れ隠しの、そんな言葉。

貴「…」

Aは俯いていた。

まずかったか?
もしかして早すぎた?

虹「おい、A?」

貴「…」

虹「どうした?」

恐る恐る顔を上げたA。

貴「ちょっと恥ずかしいね」

真っ赤な顔で、そう言ってふにゃりと笑った。

やばい。

俺はAを抱きかかえて
ベッドに放り投げた。

貴「え、なに」

Aの上に覆い被さって
Aの手首を掴む。

貴「に、虹村?」

戸惑った表情のA。

虹「お前、ほんとかわいいな」

貴「に、」

何か言おうとしていたAの口を俺の口で塞いだ。

Aの小さくて柔らかい唇をついばむ。

これすげぇ気持ちいい…

そんなことを考えながら
Aの唇を貪っていたら

貴「ん…ふ、んん…」

Aの声が漏れた。

えっろ。
どこで覚えてきたんだこいつ。

満足したところで唇を離すと、
Aは涙目になっていた。

虹「おい、大丈夫か」

貴「どこでおぼえてきたの?」

そう言って手で顔を覆ったA。

貴「わたし、はじめてなのに」

あぁ、これは。

無理だ。

無理矢理Aの顔を覆っていた
手をはぎ取ってベッドに押さえつける。

貴「ねえ、虹村、こわい」

虹「ごめんA、我慢できねぇ」

そう言ってAの胸に手を伸ばした瞬間。

氷「シューウ?」

扉が開いてタツヤが入ってきた。

虹「げ」

氷「それ以上は流石に自分の家でやってくれないかい?」

にっこりと、冷たい表情で笑うタツヤ。

虹「おめー聞いてたんか…」

氷「なんとなくAちゃんの危険を察知しただけだよ」

虹「なんとなくって…」

Aを押さえつけていた手を外して、
Aから降りる。

虹「悪かったな」

そう言ってAの頭を撫でる。

貴「ちょっとびっくりした」

へへ、とはにかむA。

氷「じゃあ、健全に、お願いするよ」

そう言ってタツヤは部屋から出ていった。

48→←46



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (76 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
243人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

雪葉 - はい!頑張ってください!(*^▽^*) (2019年9月17日 22時) (レス) id: e8c65ee3c5 (このIDを非表示/違反報告)
夢莉(プロフ) - 雪葉さん» 雪葉さん、ありがとうございます!ゆっくりの更新になってしまうかもですが、気長に待っていただけるとうれしいです! (2019年9月16日 9時) (レス) id: 06f33d0a69 (このIDを非表示/違反報告)
雪葉 - 虹村さんかっこいいですね~小説がんばってください!応援してます! (2019年9月16日 7時) (レス) id: e8c65ee3c5 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:夢莉 | 作成日時:2019年8月28日 21時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。