episode149● ページ15
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翌日、俺は絹を連れ出した
｢何ここ……来たいところって、病院……？心療内科……？｣
スっ、と隣の絹の顔色が変わっる
｢っちげぇ！違うんだ絹！｣
｢なに！？何が違うの……！？ここに絹を閉じ込めるんでしょ！？マーくんも私を置いていくんでしょ！？｣
暴れる絹をなんとか抑えながら、後ろの茂みに隠れる三ツ谷を見る
三ツ谷は苦しい顔をしながらも頷いた
作戦続行の合図だ。
｢俺さっ、最近怖い夢見るんだよ！｣
｢は？……夢？｣
｢そう！ほら、なんか最近嫌な予感してさ……！でっけぇチームが攻めてきたらどうしようとか、怖いんだよ！｣
｢そう、なの……？｣
フッ、と絹の抵抗する力が弱まった。よし、効いてる……！
｢あぁ。だから着いてきてくれねぇ？やっぱり一番長くいる絹に一緒にいて欲しくて｣
｢……マーくん……そうだったの？気づけなくてごめんね？｣
ぎゅ。と俺を慰めるように抱きしめる絹に対し、若干の罪悪感を抱きつつも俺は病院に入る足を止めなかった
しばらく経ってから変装した三ツ谷も中に入ってきたのを確認し、汗ばんだ手で絹の手を握りながら呼ばれるのを待つ
15分程待って、ついに俺の名前が呼ばれた
実は医者には絹のことを事前に相談してあった
絹のヒステリック症状や、過去のこと。それを他の人の前でひた隠しにすることも。
｢えっと、佐野万次郎君だね。今日はどうしたのかな？｣
｢実は、最近よく眠れなくて……｣
｢そうか……何か心当たりは？｣
部屋に入るとこまで成功した。後は、どうにか上手く誘導するだけ
｢それが、幼馴染に嘘を疲れたのが原因で……｣
｢え……？マーくん？｣
｢絹、ここで全部話そう｣
｢何を…？私っ、話すことなんてない！｣
｢なんで嘘ついたんだ？Aに脅されてるなんて｣
扉の向こうで話を聞いている三ツ谷に、心の中で問いかける
｢だって、だってマーくん私の事見てくれないから……！私はこんっなにマーくんのこと好きなのに、誰よりも好きなのに……！｣
｢絹……俺が好きなのは、傍にいたいのはAなんだ。絹じゃない。この先、絹に気持ちが向くことは絶対にない。Aだけが、好きなんだ。
だからもう、絹の気持ちには答えられないし、今までみたいに一緒にはいられない
頼む絹。俺を……諦めてくれ｣
ついに、長年言えなかったことを言い切った
……なぁ三ツ谷、これで本当に良かったんだよな？
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歴女 - みんなが幸せになれる、ハッピーエンドだといいいです！ (2022年12月10日 2時) (
レス) id: 65eb06c570 (このIDを非表示/違反報告)
りお(プロフ) - 久しぶりの更新めっちゃ嬉しいです！通知きた瞬間叫びました笑更新してくださるだけでもう神です…！データ消えるのきついですよね。。本当に大好きな作品です！応援してます！ツナさんのペースで更新頑張って下さい！ (2022年11月5日 19時) (レス) @page45 id: 70628fcb09 (このIDを非表示/違反報告)
ゆいとこ - さすが最高一位。格が違いますね←上から目線過ぎ しかしほっんとーに好きです、このお話。 (2022年11月2日 18時) (レス) @page44 id: e4df59fc58 (このIDを非表示/違反報告)
詩 - 一気読みしてまじ止まらんかったです、この作品本当に好きですっ！応援しています！！ (2022年6月14日 19時) (レス) @page44 id: bb966ca157 (このIDを非表示/違反報告)
亜美(プロフ) - うわぁ、、。だいすきすぎる……。もう更新は、、多分しないか。続きは頑張って私が妄想したおします笑！！本当に本ｯｯｯ当に面白かった！！こんな面白い作品を、ありがとうございました＜(_ _)＞ (2022年6月3日 20時) (レス) id: b476552735 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ツナ
| 作成日時：2021年12月3日 21時
