今世でも私の主食は人間らしいので絶食することにします。~third~【鬼滅の刃】

127話 ページ36

戦闘能力が高い…胡蝶さんいわく、私は他の鬼よりも俊敏で攻撃力がある…らしい。
鬼舞辻の血の濃さと前世での経験みたいなのがあるためだろうか…
まあそれは良いんだ嬉しいよ私も。
……でも、でもそれだけじゃ足りないんだ
結果的に今の私では猗窩座に、上弦には叶わない。
力の差は歴然だったということ。

…うーんどうしようかなぁ、私も彼らのように修行をすれば良いのかな。
鬼って頑張れば筋肉増える？
鬼舞辻の血を増やすのと、人を食べる事以外で鬼はどうすればレベルアップする？
残念ながら私や禰豆子ちゃんのようなタイプの鬼がまず少ないし、見本となってくれる人物は居ない。
…まずは私も彼女みたいに血気術使えるようになりたいよね
あと出来るなら彼女の炎みたいにかっこいいやつ。
あのボッて燃やすのかっこいいよね。

…あーまじ禰豆子ちゃん神ってるよな、普段は美しい美少女で箱へ入れば天使のような可愛さ…戦う時は超絶クールよ。
やばくね？
偏差値おかしくねぇか、前世で世界4回くらい救った？
……女神だな。単純に女神だわ。
そしてそんな彼女にハグする事を許されてる私は女神に仕える天使B？いやおこがましい事この上ないわ



疲労と眠気のせいで頭のネジが数本緩んだような事しか浮かばない。寝よう寝よう
……そんな事を考えて布団に入ったためか、私はその日不思議な夢を見た。

私はなぜか甘味処に居て……そして何故だか自分で「これは夢だな」と自覚していた。
『…』
…シンプルに何してんだろう私。変な夢だな
しばらくボーッとしていると、急に隣へ人の気配がした。
歩いてくる感じとかしなかったのに…とか一瞬思ったけど、夢だし深く考える必要はないか
そして隣を見た私は思わず目を見開く。
『…！』
「よもやよもや！偶然だな！！」



「…ん？どうした！！」
『…あっいえ』
呆然と彼を見つめてしまい、相変わらずの凄い眼力で見つめられる。
…え、……煉獄さん…どうして…
どうして私の夢に？
涙が出そうになった。
夢だけど妙にリアルだし、オーラや雰囲気は本人そのもの。
もしかして、とか思いかけて…すぐにハッと冷静になる。
……これは夢だ

そっと息を吐いて言い聞かせていると、煉獄さんはまた大声を出した。
「小鳥遊少女の言いたい事はわかるぞ！」
『え？』
「強くなりたいのだろう！」
『！』
…寝る直前まで考えて居たからか。
その思いが夢に出てきて…
「つまり俺の継子になりたいと言う事だな！！」
『いやちょっと違う』




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