18story ページ25
「…ムジカ？」
“これはきっとあなた達を守ってくれる。”
“《七つの壁》を探しなさい。”
ムジカは私とエマの耳元で囁いた。
＊
「じゃあね！ソンジュ、ムジカ！本当に本当にありがとう！」
『またね、元気で』
ムジカはあの時“あなた達の目指す未来はその先にある”と言った。
《七つの壁》が一体何のことなのかは見当もつかないけれど、約束を結び直す為には必要らしい。
しかし今最優先なのはB06-32へ向かう事だろう。
＊
夜。
「エマ、現在地は？」
「確かめてみる」
ペンを取り出し、エマは現在地を確認する。
「え」
『ん？』
表示された画面を見て驚いた。
「ここだ」
ここがB06-32だったのだ。
「マジかよ…」
「てかどうする？」
「ここ…何もないけど…｣
＊
驚愕と動揺と怒りで一部の弟妹が暴れる。
『レイ、これってペンかな？』
「ああ。俺もそうだと思う。でもよく気づいたな」
気づいた、と言うのはミネルヴァさんからのメッセージから先が見られなかった事だとレイが説明した。
『気づいたと言うかペンしか手掛かりないよね』
簡単に言えば消去法だ。
レイはエマにペンを渡され、暗号を解いていく。…と、地図が現れた。
どうやら近くに何か入口等があるらしい。
「探せ！」
レイの掛け声で一斉に弟妹が走り出す。数秒して、画面からピピッと音がしたかと思うと、
「レイ！あったよー！」
エマが入口の蓋を発見した。
ペンを感知して地面から現れたらしい。
ハンドルを回し蓋を開いて中を覗くと、梯子が垂直に真下へ伸びているのが分かる。
「行こう」
＊
地下シェルター。
真っ直ぐに伸びる廊下は電気が通っているのか天井と壁に明かりが点いている。
発光する植物を使ったカンテラは必要が無さそうだ。
両脇に101、102、103…と番号の振られた扉が並ぶ。その間を私達は慎重に進んでいく。
『エマ』
番号の振られていない、もしくは剥がしたか…の扉の向こうから物音がする事を伝える。
「…」
エマは恐る恐る2度ノックし、ゆっくりと扉を開いた。
『…？』
「やぁ、長旅ご苦労」
扉の向こうには、
無数のモニターに囲まれ、割れたティーカップを手にした男が大変偉そうに座っていた。
「ようこそB06-32シェルターへ」
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ジュリー(プロフ) - みかん星人さん» 了解しました！どんどんコメ来ると嬉しいです！END分岐が多いようなので、別でEND集を作ろうと思いまーす！ (2019年3月2日 13時) (
レス) id: 3e129eef4c (このIDを非表示/違反報告)
みかん星人(プロフ) - コメント失礼します！個人的には2番寄りの6番が見てみたいです...wwもちろん何番でも楽しみですけど！更新楽しみにしてます！ (2019年3月2日 12時) (レス) id: 8089ca85b5 (このIDを非表示/違反報告)
ジュリー(プロフ) - 杏里さん» コメありがとうございます！(泣)了解しました！欲張りさんでもウェルカムなので他の方もコメお願いしますー！ (2019年3月2日 12時) (レス) id: 3e129eef4c (このIDを非表示/違反報告)
杏里 - 初コメ失礼します。アンケート12がいいです！（欲張り） (2019年3月1日 23時) (レス) id: 4f6b7da3ac (このIDを非表示/違反報告)
ジュリー(プロフ) - コメントお願いします！来たら嬉しすぎて泣きます。来なくても泣きます。(好きなやつだけ書くかもです) (2019年2月24日 15時) (レス) id: 3e129eef4c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ジュリー | 作成日時：2019年1月13日 12時
