衣更真緒 ページ48
真緒君side
※ちょっと病んでる。深夜テンションの作品
｢真緒君。私のこと、殴って｣
｢…は？｣
何を言い出すんだ、こいつ。殴って？そんなことできるか、俺達の勝利の女神に。女の子に。唯一のプロデューサーに。
｢真緒君、さ。器用に見えて、実は不器用で、だから悩んでて、でも人を傷つけたりなんかしないの。自分で、全部抱え込むの。｣
やだよ、そんなの。
｢ねえ、ここなら誰もこない。私のこと、殴って。1回だっていい。なんなら、100回でもいい。真緒君の、声を聞かせて。｣
泣きそうな声で言われたら、本当は断るべきなのに拒否できない。
俺は、あまり力をいれないで、Aを1回だけ殴った。
｢ねえ、違うの。そうじゃないの。もっと、もっと力を入れて？じゃないと、壁が壊せない。私独りはやなの。真緒君。真緒君。私、真緒君が、真緒君の心の声を知りたいの。ねえ、お願い。お願いだから。｣
そう言うもんだから、やっぱり断れなくて、力を入れて殴った。顔じゃない、腹を。女の子なのに、殴った。
｢っ、なんでっ、なんで俺なんだっ！｣
Aを殴ってから、それを皮切りにして叫んだ。
無意識だった。喉が痛くて、血でも出るんじゃないかと思うほど叫んだ。
｢なんで俺がっ、いつも辛い立場にいるんだ！俺じゃなくたっていいじゃないか！Aでも、trickstarのみんなでも、凜月だって！いいじゃないか！｣
今度はAじゃなくて、床を殴った。力を入れすぎて、指から血が出たけど、そんなの気にせずに、殴り続けた。
｢真緒君っ、だめっ、自分は、傷つけちゃっ、｣
｢お前に何がわかんだよ！なあっ、わかんないだろ？！俺はっ、俺だって、人間なのにっ、さあっ、…｣
｢わかんないよ！｣
Aが叫ぶ。
｢私は、真緒君じゃないからわかんない！なんにも、わかんない！けど、けど支えになるくらい許して…？｣
涙で顔をぐちゃぐちゃにして泣いた。きづいたらおれも泣いてて、それで、おかしくて。
Aに、倍の4回殴ってもらって、この件は他言無用にして、俺達だけが知ってることにした。
ハッピーエンドなのかは判らない。けど、それからAは殴ってなんて、言わなくなった。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 13人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
弥佳 - あと、…の部分、真緒くんが運んで少ししたら夢主ちゃんが起きて、真緒くんが夢主ちゃんを怒ってその後、キスを…って感じです。(夢主ちゃんの目の下に濃い隈があります) (2016年9月22日 23時) (
レス) id: 0b3826c7a4 (このIDを非表示/違反報告)
イチゴヨーグルト(プロフ) - 弥佳さん» 了解です！リクエストありがとうございます! (2016年9月22日 23時) (レス) id: 5e434de2db (このIDを非表示/違反報告)
弥佳 - あ、場所は学校で (2016年9月22日 23時) (レス) id: 0b3826c7a4 (このIDを非表示/違反報告)
弥佳 - このお話、とっても面白いですなぁ！リクエストで真緒くんと夢主ちゃんを絡ませて欲しいですなぁ…。あ、内容は夢主ちゃんが寝不足で急に倒れてそれを真緒くんが運んで…って感じですなぁ！無理はしないで欲しいですなぁぁ！ (2016年9月22日 23時) (レス) id: 0b3826c7a4 (このIDを非表示/違反報告)
イチゴヨーグルト(プロフ) - 紫猫日和さん» ああああああ!すみません!すぐに直します！ (2016年9月5日 23時) (レス) id: 5e434de2db (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：イチゴヨーグルト | 作成日時：2016年7月21日 1時
