羽風薫 紫猫日和様リクエスト2 ページ20
羽風先輩と別れて、それからどう帰ったのかは覚えていない。
かなりふらふらと帰ったと思う。
サンダルを脱ぎ捨て、部屋のベッドに飛び込む。
(先輩…)
こんなの酷い裏切りだ。そう思うのに、まだ私は先輩を諦められない。
｢先輩のばかぁ…｣
呟くと同時に、涙がこぼれた。
…まずメイクを落としておこう。
顔を洗って、素顔に戻る。
薄くしていたので、あまり変わり映えしないけれど。
メイクをしたのが初めてなら恋をしたのも、裏切られて、それでも忘れられないのも初めてで。
どうすればいいのか、わからない。
｢…忘れなきゃ｣
いつまでも暗い顔はしていられない。
明日からいつも通り先輩と接する事が出来るだろうか。ああ、でも、先輩は来ないかもしれない。
その方が、都合は良い。
その次の日から、今まで以上に仕事を詰めた。
やることさえあれば、先輩のことを考えずにすむ。
いろんな人から休めと言われたけれど、聞かずにどんどん仕事を受け、こなしていった。
学校での作業時間は足りず、家に持ち帰り、睡眠時間を削ることも多くなった。
でも、それでいい。
集中していられるから。
睡眠時間が30分、なんてこともあった。
寝てしまえば、夢にまで出て来そうで怖かった。
そんな生活を続けて1週間。
その1週間、先輩を避け続け、ついには会わなくなった。
(さすがにやり過ぎたかな。)
足がふらふらして、頭が痛い。
目の前が霞んで、ついに意識を手放した。
(…ここ…保健室…？)
白い天井が見える。
その中に、今一番顔を見せたくない人が映った。
｢Aちゃん？！大丈夫？！｣
｢羽風、先輩…｣
｢心配したんだよ…？！｣
片手で目元を覆い、消え入りそうな声で言う。
｢私…酷いこと言ったのに…｣
赤くなった目を見せて、先輩は
｢あれは、俺が悪いから…！断れない俺が悪かったの…！｣
先輩は携帯を取り出し、女の子であろう名前を私の目の前で全て消した。
私をのぞいて。
｢もう本当に、あんなことはしない…！ちゃんと、断るから！もう一度…チャンスをちょうだい？｣
裏切られたと感じて もう会いたくないとまで思ったのに。
やっぱり好きで。
そんなことを言われたら、もう怒る理由もみつからない。
｢…次は、ありませんからっ…｣
｢！Aちゃん…！｣
力強く抱きしめられ、精一杯の力で返す。
ああ、私はこの人からは離れられない。
ーーーーー
…こんなの嫌だ！と思ったら言ってください…
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弥佳 - あと、…の部分、真緒くんが運んで少ししたら夢主ちゃんが起きて、真緒くんが夢主ちゃんを怒ってその後、キスを…って感じです。(夢主ちゃんの目の下に濃い隈があります) (2016年9月22日 23時) (
レス) id: 0b3826c7a4 (このIDを非表示/違反報告)
イチゴヨーグルト(プロフ) - 弥佳さん» 了解です！リクエストありがとうございます! (2016年9月22日 23時) (レス) id: 5e434de2db (このIDを非表示/違反報告)
弥佳 - あ、場所は学校で (2016年9月22日 23時) (レス) id: 0b3826c7a4 (このIDを非表示/違反報告)
弥佳 - このお話、とっても面白いですなぁ！リクエストで真緒くんと夢主ちゃんを絡ませて欲しいですなぁ…。あ、内容は夢主ちゃんが寝不足で急に倒れてそれを真緒くんが運んで…って感じですなぁ！無理はしないで欲しいですなぁぁ！ (2016年9月22日 23時) (レス) id: 0b3826c7a4 (このIDを非表示/違反報告)
イチゴヨーグルト(プロフ) - 紫猫日和さん» ああああああ!すみません!すぐに直します！ (2016年9月5日 23時) (レス) id: 5e434de2db (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：イチゴヨーグルト | 作成日時：2016年7月21日 1時
