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さとみくんside
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ころんとポカスカ殴り合ってたら、気づいた時にはAちゃんがいなかった。
「あれ、なーくん、Aちゃんは?」
「Aちゃんなら莉犬くんのとこに行ったよ?心配だからって。」
莉犬のとこに…。
それを聞いてモヤッとした気持ちが生まれる。
酒のせいじゃない。これは嫉妬だ。
「はぁぁまじか、俺」
「なになにぃ?Aちゃんのこと?
めちゃめちゃ可愛いもんね〜好きになっちゃうよあれは!」
ころんが肩に腕を回してくる。
「俺は最初から分かってたよ?さとみくん、Aちゃんのこと好きなんだろーなーって」
なーくんがころんの反対側から肩に腕を回した。
ここでそんなことないと恥ずかしさから否定するほど、中坊ではない。けどやっぱ恥ずかしさはある訳で。
「あーー、俺莉犬に水持ってくわ。呑みすぎなら必要だよな」
二人の腕をするっと抜け出し、キッチンに立つ。
「でもさぁーさっきなーくんが莉犬くんのこと好き?って聞いた時、『推しだから好き』みたいな言い方してたけど、Aちゃんめっちゃ顔赤かったよね!?あれは恋愛的に好きって言ってるようなものでしょ〜」
ころんのうるさい声は嫌でも聞こえてくるんだよなぁ。
例え莉犬がライバルだとしても、昔からの仲間で友達なんだから心配なのには変わりない。
トイレにはもういなかったから、きっとAちゃんが部屋で介抱しているんだろう。
水の入ったグラスを片手に莉犬の部屋の前まで来た。
Aちゃんがいるならノックした方が良いのか?なんて考えてると。
ドサッとベッドが軋む音がして、「り、莉犬くん……?」
Aちゃんの困惑した声が聞こえた。
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ユメタン - めっっちゃ、面白かったです (2022年4月24日 22時) (レス) @page43 id: 456e981083 (このIDを非表示/違反報告)
ぴよーん(プロフ) - 以前初めて読みまして、また読みたくなって一気読みしました!日菜さん、どうかこのコメントを見ていましたら作品を完結させて欲しいです!この作品大好きなんです続きが読みたいです...。twitterもフォローさせて頂いてますが、学生活お忙しいと存じますが応援してます (2021年4月19日 17時) (レス) id: f513fe2fe5 (このIDを非表示/違反報告)
ぴよ(プロフ) - 1番大好きな作品です!!!!!!更新楽しみにしてます!応援してます!Twitterの方もフォロー失礼いたしました!!!!語彙力ないんですけど、本当に好きですから!!!!! (2020年6月3日 0時) (レス) id: ec94b4e7e3 (このIDを非表示/違反報告)
まど(プロフ) - 日菜さんの莉犬くん愛がひしひしと伝わってくるお話だと思いました!青い鳥の方もフォローしてひっそりと見させて頂いていますが…本当に莉犬くんが好きなんだなぁって微笑ましく見ています!夢小説は苦手だったのに日菜様だけは好きです!応援してます更新待ってます! (2020年6月2日 23時) (レス) id: c5cc66b24a (このIDを非表示/違反報告)
れもん - スクランブルエッグだけでなく、パンケーキをブラックマターにするのも、れもん氏は得意です。(は?) (2020年5月23日 10時) (レス) id: cf66eac031 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:日菜 | 作成日時:2020年2月17日 16時