同窓会、行きます。 2 ページ4
「あ、知ってる!」
「覚えてます?嬉しいです!私、クプラさんの歌ずっと聴いてて…本家歌えなくなります」
私がそう言うと、「ははっ!」なんてクプラさんは笑ってくれた。
「……にしても、久し振りですね」
「そうだな〜。9年ぶりくらい?」
「私、今グランドの仕事してます。宜しければ服、プレゼントしますよ?」
「お!いいの?嬉しいな〜!」
ニコッと微笑まれて、また、初恋の気持ちが蘇ってくる。
ああ…懐かしいな、私。
あの頃、微笑まれて声を掛けられるだけでもドキドキしてたんだ。
「詩人さんも知ってます!あるふぁきゅんさんも…!」
「え、あの人ら知ってんの?ゴリラと…」
「ゴリラって(笑)」
この人といると、笑う事しか出来ないよね。
私はそうひとりで思っていた。
「クプラさんイケボですよね…。羨ましいです」
「褒めすぎぃ(笑)そんなだよ!もっとイケボの人いっぱいいるよ?」
あはっと微笑んでくれる。
この人、本当にコミュ障なのかな?
「あ、そうだ。ついさっきコラボしてきた(笑) 若瀬さんには見せようかな(笑)」
『若瀬さんには見せようかな』
それって、私にだけって事?
ああ……自分だけ意識しちゃうなんて、馬鹿みたいだよ、ほんと。
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作者名:夢 | 作成日時:2017年1月18日 20時