【薄桜鬼】土方の妹は新選組の姉御弐 (ページ26)

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姉御と吸血衝動ページ26

貴方side

『平助…私…』

そう言った時私の胸がﾄﾞｸﾝｯと跳ねるのを感じた

『っ…！！！平助離れて』

私は平助を突き飛ばす形で離れる

平助「A！？」

『ぁ…ぐ…』

私の髪はどんどん白く変わっていく

『最近は…おさ…まってたのに…』

私はその場に崩れる

『…はぁ…はぁ…っ…！！ぐ…』

喉が乾いて…痛い…

平助「A」

平助は自分の腕を少し斬る

平助「辛いんだよな…飲んでくれよ」

『い…やだ…飲まない』

血の匂いが鼻につく…飲みたい…飲みたいけど…

『私は…飲まない…飲ん…だら…』

その時平助は私の頬を包み込み唇と唇が触れる

その途端口の中で鉄さびの様な味がする

『！！』

私は離れようとするが平助は離してくれない

離れようとすればするほど平助の口付けは深く深くなっていく

やっと離れた時には私の口は血の味を覚えてしまっていた

平助「楽に…なったか？…！！！」

いつの間にか私の目からは涙が零れ落ちて視界がはっきりしない

私はそのうち夜の闇に紛れるように京の街へ走り出していた

『…！！』

そのうち大きな川が目の前に見えた

私は身を投げようとした

けど、その体は誰かによって掴まれている

平助「…はぁ…はぁ…A」

『離して…私は血に狂った…だから、今のうちに殺さないと』

平助「狂ってねぇよ！！」

大好きな声が優しく叫んだ